実用的な価値があるようでない、とくにライフスタイルのなにかを大きく変えるだけのインパクトがなく、スマートフォンをすこし便利にするだけのアクセサリーでしかないのがスマートウォッチの限界でした。Apple Watchも基本的には同じです。
ロイターとイプソスが米国で実施した調査によると、成人の6%がApple Watchの 購入を考えているということのようですが、まあそれぐらいのところが今のところは潜在需要のボリュームかなということでしょう。
アップルウオッチ、米成人人口の6%が購入を検討=調査 | Reuters
ロイターとイプソスが米国で実施した調査によると、成人の6%がApple Watchの 購入を考えているということのようですが、まあそれぐらいのところが今のところは潜在需要のボリュームかなということでしょう。
アップルウオッチ、米成人人口の6%が購入を検討=調査 | Reuters
実際の市場では調査結果の通りになるということはあまりないことですが、もしアンケートどおりの結果がでれば、米国で約1,500万個のApple Watchが買われる可能性があります。
予約が始まった4月10日だけで米国で約100万台の予約が入ったというニュースも流れています。サムスンやソニーなどのAndroid搭載スマートウォッチの2014年の出荷台数は約72万台だったといわれているので、初日の予約でそれを上回ることになります。
「Apple Watch」、米国の初日注文は約100万台、米調査会社の分析:ITpro
予約が好調であるため、早くも増産される見通しだとか。
Apple Watch、予約は好調な滑り出し 生産体制強化との見方も - ITmedia ニュース
しかし実際には、こういったニュースが実感とかけ離れていると感じている人も少なくないはずです。米国の調査でも、Apple Watchの 購入を考えている人は、あくまでも成人の6%ということですから、万人が欲しいと考えているわけではありません。非常に少数です。
しかし、 限られた潜在需要をきちんと取り込めるのか、そうでないのかが、アップルとサムスンやソニーとの決定的な違いではないでしょうか。
しかも、Apple Watchに実用価値をあまり感じなくとも、『嗜好品』としての魅力で買いたいと感じる人もきっといます。Apple Watchの狙いもそこにあったのでしょう。でなければ、わざわざ、バーバリーでCEOとして実績をあげたアンジェラ・アーレンツ女史をアップルの副社長として招聘する大物のヘッド・ハンティングは行わないですね。
バーバリーから移籍したアーレンツ女史は、アップルを変えるか
Apple Watchを未来を切り開くウェアラブルな情報端末として捉えずに、すこしそういった機能も楽しめるけれど、基本的にはデザインや品質感、またブランドを楽しむ嗜好品として見れば、もし初年度に1500万台とか2000万台を売れば、大ヒットといえるかもしれません。
ちなみに、1997年のカシオのGショックブームがあった時の年間販売数量が600万台、第二次ブームの2013年にそれを超えたようなので、まあ市場での存在感のある『時計ブランド』にはなりそうです。
カシオ「Gショック」が迎えた“第2次ブーム” | 東洋経済オンライン
さて、日本ではどうでしょうか。Business Journalの記事が、10〜20代の若い女性50人に東京・渋谷、原宿の街頭でApple Watchについて聞いたところ、「必ず買う」が0人だったので「衝撃的な関心の低さ」だったとしていますが、Apple Watchに興味が「ある」が14人で、「少しある」が21人でという回答であれば十分に関心は持たれているということになりませんか。
Apple Watch、若者女子50人中「買う」は0人…衝撃的な関心の低さ露呈 | ビジネスジャーナル
この記事でも、腕時計を着用している人も、「時間を確認するツール」という側面よりも「高級ファッションアイテム」として身に着けている人が多数を占めていたとしているように、実用的な機能がどうかよりも、そんな消費者を捉えることができるのかどうかに成否がかかっているのでしょう。
スマートウォッチは、健康と結びつく将来は別にして、画面のデザインをTPOや気分に合わせて、また着ているファッションにコーディネートさせて変えることができる『時計』、しかも遊べる『機能』もある『時計』で十分なのかもしれません。
もうスマートフォン回りでは市場だけでなく、技術的にも成熟してきているように感じます。むしろなにかを普及させるというよりも、どう楽しく快適に利用することができるかに焦点が移ってきているのではないででしょうか。
そういう意味では、Apple Watchは成熟へのチャレンジとしては新しい切り口で、アップルにとってはたとえ成功してもビジネス規模はさほど大きくはないでしょうが、ブランドイメージや ビジネスの幅は広がるように思えます。
しかし『嗜好品』であるかぎり、あらゆる層が購買に結びつくことにはならず、これまでの「普及」という尺度で見れば、Apple Watchは失敗という烙印を押されて、評価が分かれてくるのかもしれません。そう評価が分かれたほうが楽しい話題になってくるのではないでしょうか。

モバイルの活用がj広がる営業支援システム アクションコックピット
予約が始まった4月10日だけで米国で約100万台の予約が入ったというニュースも流れています。サムスンやソニーなどのAndroid搭載スマートウォッチの2014年の出荷台数は約72万台だったといわれているので、初日の予約でそれを上回ることになります。
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しかし実際には、こういったニュースが実感とかけ離れていると感じている人も少なくないはずです。米国の調査でも、Apple Watchの 購入を考えている人は、あくまでも成人の6%ということですから、万人が欲しいと考えているわけではありません。非常に少数です。
しかし、 限られた潜在需要をきちんと取り込めるのか、そうでないのかが、アップルとサムスンやソニーとの決定的な違いではないでしょうか。
しかも、Apple Watchに実用価値をあまり感じなくとも、『嗜好品』としての魅力で買いたいと感じる人もきっといます。Apple Watchの狙いもそこにあったのでしょう。でなければ、わざわざ、バーバリーでCEOとして実績をあげたアンジェラ・アーレンツ女史をアップルの副社長として招聘する大物のヘッド・ハンティングは行わないですね。
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Apple Watchを未来を切り開くウェアラブルな情報端末として捉えずに、すこしそういった機能も楽しめるけれど、基本的にはデザインや品質感、またブランドを楽しむ嗜好品として見れば、もし初年度に1500万台とか2000万台を売れば、大ヒットといえるかもしれません。
ちなみに、1997年のカシオのGショックブームがあった時の年間販売数量が600万台、第二次ブームの2013年にそれを超えたようなので、まあ市場での存在感のある『時計ブランド』にはなりそうです。
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さて、日本ではどうでしょうか。Business Journalの記事が、10〜20代の若い女性50人に東京・渋谷、原宿の街頭でApple Watchについて聞いたところ、「必ず買う」が0人だったので「衝撃的な関心の低さ」だったとしていますが、Apple Watchに興味が「ある」が14人で、「少しある」が21人でという回答であれば十分に関心は持たれているということになりませんか。
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この記事でも、腕時計を着用している人も、「時間を確認するツール」という側面よりも「高級ファッションアイテム」として身に着けている人が多数を占めていたとしているように、実用的な機能がどうかよりも、そんな消費者を捉えることができるのかどうかに成否がかかっているのでしょう。
スマートウォッチは、健康と結びつく将来は別にして、画面のデザインをTPOや気分に合わせて、また着ているファッションにコーディネートさせて変えることができる『時計』、しかも遊べる『機能』もある『時計』で十分なのかもしれません。
もうスマートフォン回りでは市場だけでなく、技術的にも成熟してきているように感じます。むしろなにかを普及させるというよりも、どう楽しく快適に利用することができるかに焦点が移ってきているのではないででしょうか。
そういう意味では、Apple Watchは成熟へのチャレンジとしては新しい切り口で、アップルにとってはたとえ成功してもビジネス規模はさほど大きくはないでしょうが、ブランドイメージや ビジネスの幅は広がるように思えます。
しかし『嗜好品』であるかぎり、あらゆる層が購買に結びつくことにはならず、これまでの「普及」という尺度で見れば、Apple Watchは失敗という烙印を押されて、評価が分かれてくるのかもしれません。そう評価が分かれたほうが楽しい話題になってくるのではないでしょうか。
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