このところ、ずいぶんGalaxy S6Edgeのコマーシャルを見ます。デザインの美しさを訴えたいのでしょうが、なにが新しいのかさっぱりわからないCMでは効果は薄いのではないかと思わず余計な心配をしてしまいます。
それよりも各社のホームページを見て気がついたのですが、ドコモのGalaxyからも、samsungのロゴタイプがなくなっています。確かGalaxy S5では、auはsamsungのロゴがなかったものの、ドコモのGalaxy S5にはsamsungのロゴタイプがあったように思うのですが勘違いでしょうか。
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サムスンのブランドでは足を引っ張り、売れるものも売れないと判断し、各キャリアの冠で展開することにしたのでしょうか。しかしGalaxy S5はauでもドコモでもあまり売れなかったのであまり関係ないのではないかと感じますが、デザインを全面に押し出したいので、サムスンのロゴタイプはないほうがいいと判断したのでしょうか。

さて、もしGalaxy S6/S6Edgeが売れなければ、サムスンが日本市場から撤退することもありえない話ではありません。なにせ、IDC Japanの調査では2014年のスマートフォンの国内出荷台数シェアで、サムスンは4.7%を占めるにすぎず、やっと第四位に入る程度しか売れていないのですから。
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2014年第4四半期および2014年 国内携帯電話・スマートフォン市場実績値を発表

サムスンとしては、Galaxy S6/S6Edgeは、日本市場での起死回生の望みをかけた製品になります。

サムスン製品が日本で売れていないのは、やはりサムスンが、韓国のメーカーだからでしょうか。確かに、韓国にとってもなんの利益もない反日キャンペーンを執拗に展開すれば、韓国そのものに嫌気をさす人が日本で増えるのは当たりまえで、昨年内閣府が発表していた調査で、韓国に親しみを感じないと答えた人は66.4%と多く、1昨年の調査よりも8.4ポイントも増加してしまっています。日本からの韓国への旅行客が激減したのも当然でしょう。
中国・韓国への親近感は過去最悪 内閣府世論調査:朝日新聞デジタル

サムスンもその影響から免れないのかもしれませんが、それよりは、たんにサムスンの製品魅力が乏しかった、ブランド戦略が失敗しただけと思えるのですが、どうでしょうか。

いずれにしても、今回のGalaxy S6/S6Edgeは、日本市場での生き残りを賭けたシリーズになり、失敗すれば、サムスンの日本での最後のスマートフォンとなるかもしれません。世界市場では、アップルと小米(シャオミ)などの新興勢力に挟撃され、追い詰められてきているサムスンにとって、Galaxy S6/S6Edgeはサムスンの反撃をかけたシリーズであり、失敗は許されません。

また今回は、NTTドコモとAUがGalaxy S6/S6Edgeを売り、ソフトバンクがApple Watchを売るとキャリアの製品戦略が分かれたのですが、Apple Watchがどの程度売れるのか、またGalaxy S6Edgeで製品のデザイン価値を訴求したことがどれほどの効果を生むのか、興味がつきません。


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