2日で年間販売目標を超えた?リチャード・ギアの虎さんシリーズの面白CMまで投入しておいて発売した翌々日には品不足で販売一時休止のお知らせ?いったい何があったのでしょうか。世間を騒がせ、情報が錯綜したレモンジーナですが、サントリーのエイプリルフールだったのでしょうか。サントリーからの発売休止のお知らせが2日に出たので、それはないですね。
お知らせ サントリー食品インターナショナル
品不足の演出だったのでしょうか。それは、営業のモラルからしてあまり考えられない話です。取引先からの信頼を裏切ることになります。今の時代、メーカーは流通とくらべてそれほど強い立場にはありません。

CMを投入したということは、それなりに初期の発売準備量、またその後の供給体制も整えていたはずなのです。実際、47ニュースによれば「年間の販売目標が100万ケースだったが、3月31日から4月1日までに、125万ケース出荷した」ということで、やはり想定を超えて飛ぶように売れ、安定供給ができなってしまったということだったようです。
レモンジーナ、売れすぎ販売休止 サントリー「安定供給できない」

市場はしばしば「予想外」に売れたり、売れなかったりの悲喜こもごものドラマが起こってくるものですが、なぜ飛ぶように売れたのでしょうか。

CMのヒットでしょうか。リピート購入で売れるにはもう少し期間がかかるので、最初にお店に入れた商品が予想以上に売れたことになります。オレンジーナでもCM展開はやっていたので、その経験値をも上回る数量のセルアウトがあったとなると、もうそれはネットが引き起こしたマジックだとしか考えようがありません。

例の「土の味がする」という摩訶不思議な評判というか噂のパワーだったのでしょうか。そうだとするとみなさんは、「不思議大好き」、「好奇心いっぱい」ということになります。意外性があり、だから拡散していったのでしょう。

実をいうと、そんな騒動が起こっていたとはつゆ知らずに、家人が買ってきてくれたレモンジーナを何気なく飲んでいたのです。

聞いてみると、スーパーで大量に陳列してあったので試しに買ってきたということでした。実際に飲んでみると、「土の味」はしなかったというか、これまでの柑橘系炭酸飲料と比べると、少し苦味を感じる大人の味という感じでした。科学的に検証しても違ったようです。
「レモンジーナは土の味?」を味覚センサーで科学的に検証してみた! | 味博士の研究所

気に入ったのでもっと購入しようとしていたところに、発売が一時休止になったといういうことがツイッターに流れだしたのです。

実際、購入したスーパーではかなり山積みされていたということなので、残っているかもしれないと土曜日に確かめに行ったのですが、やはりすっかり店頭からは消えていました。コンビニに立ち寄った際にも、気をつけて探したのですが、やはりレモンジーナは見つかず、別ブランドのレモン系炭酸飲料を買って飲んでみたのですが、どうも好みに合いません。

知人の話、またネットではまだ残っている店があるようなのですが、地域特性でしょうか。

騒動のせいで、フランスでのオランジーナのCMがかなり酷いものであることも発覚しました。いくつかのCMを集めた動画がYoutubeにありましたが、確かにいただけません。センスが悪すぎます。


せっかくのブランド・イメージづくりも足を引っ張られることになりそうですが、きっと万人には受けなくとも、はまる人にははまりそうなので、安定供給体制が整えば、そこそこは売れそうな感じがします。

それにしても、もしレモンジーナが馬鹿売れした原因が、ネットに広がった「土の味」の噂の影響だったとすると、あらためてネットのパワーの凄さを感じさせられる出来事でした。

追記:ブログをアップして近くのローソンに買い物に行ったのですが、なんとレモンジーナが並んでいました。お店の方の話ではその店ではずっと品切れしていない
そうです。灯台元暗しというか、なにごとなんでしょうね。

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