驚きます。マーク・リッパート駐韓米国大使襲撃犯の金基宗(キム・ギジョン)容疑者金が運営する団体の伝統芸能行事などに、政府の文化体育観光部が財政支援していたと朝鮮日報が報じています。
しかも、2010年に重家駐韓大使にコンクリート片を投げつけ、有罪判決を受けた直後の2011年にも、金容疑者が統一運動などに活用してきた北朝鮮の開城地方に伝わる影絵人形劇マンソクチュンノリの公演に、同部傘下の映画振興委員会が300万ウォン(約32万円)の支援を行ったり、金容疑者の団体のイベントを後援し、ソウル映像メディアセンターを無償で貸し出していたとは呆れた話です。相手が日本大使だったから犯罪を甘く見ていたのかもしれませんが、緩みとしかいいようがありません。
米大使テロ:日本大使襲撃後も韓国政府は金容疑者を支援| 朝鮮日報

それはそうとして、大使襲撃事件をめぐって予想外だったのは、朴槿恵大統領の支持率が回復し40%台に戻ったそうです。左派の動きへの警戒感が高まったからでしょうか。朴槿恵大統領としては、米国に二重の借りができたことになります。
朴大統領の支持率42.8%=9週間ぶり40%台
米大使のお見舞い翌日に最高の46%| 朝鮮日報


さて、2012年4月以来のおよそ3年ぶりに、21日に日中韓外相会談がソウルで開催される模様ですが、首脳会談実現の成果が得られるのかどうかは別にして、これ以上の摩擦は互いの利益にならないので、なんらかの進展を期待したいところです。
日中韓外相会談、21日に開催 中韓外相と個別会談も:日本経済新聞

日韓関係は、竹島について「米国務省のホームページが日本領土のように地図に表示している」というだけで、政府やメディアが騒ぐような特殊な感情が静まることはあまり期待できません。
米国務省HPの韓国地図から「リアンクール岩礁」消える、韓国側が抗議―FOCUS-ASIA.COM -

まずは日中関係の改善が先行し、韓国がしかたなく追随するという流れになるのかなと想像しますが、とはいえ、本年は、日中戦争終結70周年を迎え、中国で大々的な軍事パレードが開催されることもあって、日中の関係改善が大きく進む環境になく、気長に見守ることになりそうです。安倍さんの暴走がなければの話ですが。


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