ハードとしてのスマートフォンは先進国では市場が成熟しはじめていますが、ハードが普及したことでアプリ開発の潜在需要が広がり、アプリ市場が急成長してきています。
アップルに関して詳しいasymcoが、2014年にアップルからiOSアプリ開発者に支払った総額が1兆円を超え、ハリウッドが米国で稼いだ興行収入を超えたと伝えています。しかも、iOSアプリ開発で生まれた雇用が62万7000人で、こちらでもハリウッドの37万4000人を上回ったとしています。もちろんハリウッドは興行収入以外にグッズ販売などの収入はあり、また全世界にビジネスを広げているとしても、その規模にアプリ市場が達してきたのです。
Bigger than Hollywood | Asymco(英語)

アンドロイドのアプリ市場を加えるとゆうにその倍以上の市場規模に達しているのだと思います。しかもアップルの売上にはゲームソフトの課金が含まれていないので、ゲームを加えるとさらに市場規模はその倍以上になります。
ちなみに2013年のアップルのAppストアGooglePlayのアプリ市場規模は、およそ1兆6300億円でしたが、ゲームを加えると3兆5000億円弱の市場規模だったようです。
【App Annie・IHS調査】世界のアプリ市場規模は約1.6兆円、日本のゲームアプリ市場規模は前年比4.4倍増 | Social Game Info

注目したいのはその伸び率のほうで、先進国ではもはや「ハードの普及」が市場を牽引する時代は終わり、アプリを駆使し、スマートフォンを「使いこなす時代」に移ってきています。図はasymcoの記事から引用したものですが、iTunesグループでの売上で、赤色のAppの売上と黄色のライセンスなどの売り上げが急増してきていることがわかります。無料のアプリも多く、またひとつひとつのアプリの価格は安いのですが、ちりも積もればの世界で、売上規模で、音楽や映画などのコンテンツをはるかに凌いできているのです。
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またゲームやアプリの市場だけでなく、広告でも先進国では、モバイル伸長が著しく、昨年の米国でのモバイル広告は全広告市場の9.8%を占め、初めて新聞(9.3%)、ラジオ(8.6%)、雑誌(8.4%)を追い抜いたようです。
新聞、雑誌、ラジオを追い抜く米モバイル広告 今年の市場規模は177億ドル、米社が予測:JBpress(日本ビジネスプレス)

時代はモバイルへ、しかも普及から利用のマーケットへと移りはじめている、そんな時代の風を感じます。

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