もうネトウヨからの攻撃以外には、あまり話題にもならなくなってしまった民主党ですが、海江田党首の代表質問は、「安倍内閣と民主党の違いをぶつける」と意気込んだせいか、声だけは張り上げてはいたものの、批判に終始し、代替案が示されることもなく、鋭さに欠け、迫力が乏しいものに終わりました。
「代表質問では安倍内閣と民主党の違いをぶつける」海江田代表 - 民主党
あげくは、読売新聞から社説で、集団的自衛権行使を容認する安全保障法制の整備について、海江田氏が来年の通常国会に先送りする政府の方針を非難したことに触れ、「先送り」は、今なお党の見解を集約できないでいる民主党にこそ当てはまると皮肉られる始末です。
衆院代表質問 民主党は対案示して論争せよ : 社説 : 読売新聞

政策のビジョンも掲げることもできないままに、漂流し始め、政権へのクレーマーに堕ちたという印象を深める海江田代表の代表質問だったと感じた人が多いのではないでしょうか。

海江田代表は、国民の民主党への失望の深さを感じたり、崩壊寸前の民主党のブランド価値に対する認識をお持ちなのかどうかがまったく感じられないのが残念なところです。「経済評論家」を自認しておられるわりには、その強さが感じられないにも海江田代表の限界かもしれません。

民主党が優先すべき課題は、政府批判よりも、民主党の立て直し、あるいは野党再編などの与党のチェック機能の回復のはずですが、その真剣さが伝わってきません。
民主党は、青年委員会主催の政治スクール「民主党大学」をこれまで四回開催し、
参加者が、延べ1000名を突破したそうですが、これまでに登壇した人たちを見ると、もっと民主党に厳しい人たちの意見を聴いたほうがいいのではないでしょうか。今のままではますます一部の熱狂的なファンにしか支持されない、オタクな政党になってしまうのではないでしょうか。
【民主党大学・延べ1000名突破】海江田代表・小林よしのりさん・春香クリスティーンさんが討論 - 民主党

小選挙区制度であるかぎり、党内議論よりも与野党の議論の重要度が増し、野党はかつてないほどカウンターパートナーとしての役割をはたす社会的責任を持っています。

これといったリーダーも不在で、党をまとめることもできない状況では、その責任を果たすことは期待できません。まだ民主党再建への未練を持っている議員のかたがたで高い志をお持ちの方は、もうそろそろ新しい道を歩む行動を取るべきだと感じます。それがきっと国民の関心も喚起するはずです。

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