小さな島の領土問題が国家の核心的利益とはとうてい思えませんが、しかし、領土問題は、いったん係争が始まると、ナショナリズムに火がつき、互いの政府も引くに引けなくなり、それが対立を深め、紛争をも引き起こすやっかいな問題であることは世界の歴史が物語っています。だからこそ、国際法にもとづく問題解決や国際世論から支持されることも重要になってきます。当然、日韓のいずれの政府もこの問題を扱った広報の動画を作成し、展開しているのですが、さてその成果はどちらに軍配があがっているのでしょうか。
すくなくともyoutubeの閲覧数では、日本の圧勝のようです。複数の韓国メディアがそれを伝え、韓国の新政治民主連合の議員が韓国国会で「世界で最も見られているyoutubeのヒット数で日本の方が多いということは、韓国がサイバー広報戦で負けているということだ」と問題にしたと言います。
竹島PR動画、閲覧回数で日本が韓国を圧倒・・韓国ネットは「どのみち我々の領土」「再生回数が短期間で引き上がるのは…」|中国情報の日本語メディア―XINHUA.JP -
実際に確かめてみましょう。
まずは韓国の外交部のHPに掲載されている動画です。動画は日本語版を埋め込んでおきます。
Dokdo, Beautiful Island of Korea
スペイン語版、中国語版、英語版、日本語版、ハングル語版がありますが、youtubeで閲覧数を見てみると、今の時点ではつぎのようになっています。
スペイン語版 2,255
中国語版 1,476
英語版 38,931
日本語版 42,757
ハングル語版 391,286
一方の日本の外務省のHPに掲載されている動画はどうでしょうか。
竹島 | 外務省
韓国にあわせて5つのバージョンで確かめてみます。
スペイン語版 7,810
中国語(中文簡体)版 9,124
英語版 210,094
日本語版 882,819
ハングル語版 72,870
いずれもが自国の人がもっとも見ているということになりますが、英語版で、5倍以上日本の竹島広報動画が見られています。
広報合戦では日本に軍配があがっているということですが、韓国にすれば、竹島問題での広報予算を大幅に増額したにもかかわらず、この結果では不満がでてくるのも当然でしょう。
しかし、冷静にみれば、どちらも海外版の閲覧数が少なすぎるのではないでしょうか。広報予算を使ってやっているわりには、日韓ともに成果が乏しく、お役所はもっといい仕事してよねといいたくなります。
とくに日本の広報動画は、海外版もyoutubeで埋め込みコードなどが表示されず、まるで共有、拡散を禁じているかのようになっています。なにがなんでも外務省のホームページから閲覧しろということでしょうか。ネットの特性をいかすことよりもトラブルを恐れる官僚体質の結果かもしれません。それともなにか別の理由でしょうか。
竹島問題は、1952年に韓国初代大統領李承晩が、突然、一方的に日本海・東シナ海に設定した軍事境界線を引いたことから始まります。まったく根拠の無い主張でしたが、その後1965年に日韓漁業協定が成立するまでは、韓国による漁船への攻撃や拿捕が続き、新聞紙面でしばしば大きく報道されていたことがいまでも記憶に残っています。ウィキペディアによると、韓国による日本人抑留者は3929人、拿捕された船舶数は328隻、死傷者は44人を数えています。ずいぶん理不尽で、強引なことをする国だと感じたものです。竹島問題では、韓国はまた戦後にもどってしまったとしかいいようがありません。
両国の関係が大きく変わり、竹島が日韓対立の島から、日韓友好の島となることが、両国の心の国益にかなうと思いますが、果たして何年先になるのでしょうか。両国の次の世代に期待したいところです。
竹島PR動画、閲覧回数で日本が韓国を圧倒・・韓国ネットは「どのみち我々の領土」「再生回数が短期間で引き上がるのは…」|中国情報の日本語メディア―XINHUA.JP -
実際に確かめてみましょう。
まずは韓国の外交部のHPに掲載されている動画です。動画は日本語版を埋め込んでおきます。
Dokdo, Beautiful Island of Korea
スペイン語版、中国語版、英語版、日本語版、ハングル語版がありますが、youtubeで閲覧数を見てみると、今の時点ではつぎのようになっています。
スペイン語版 2,255
中国語版 1,476
英語版 38,931
日本語版 42,757
ハングル語版 391,286
一方の日本の外務省のHPに掲載されている動画はどうでしょうか。
竹島 | 外務省
韓国にあわせて5つのバージョンで確かめてみます。
スペイン語版 7,810
中国語(中文簡体)版 9,124
英語版 210,094
日本語版 882,819
ハングル語版 72,870
いずれもが自国の人がもっとも見ているということになりますが、英語版で、5倍以上日本の竹島広報動画が見られています。
広報合戦では日本に軍配があがっているということですが、韓国にすれば、竹島問題での広報予算を大幅に増額したにもかかわらず、この結果では不満がでてくるのも当然でしょう。
しかし、冷静にみれば、どちらも海外版の閲覧数が少なすぎるのではないでしょうか。広報予算を使ってやっているわりには、日韓ともに成果が乏しく、お役所はもっといい仕事してよねといいたくなります。
とくに日本の広報動画は、海外版もyoutubeで埋め込みコードなどが表示されず、まるで共有、拡散を禁じているかのようになっています。なにがなんでも外務省のホームページから閲覧しろということでしょうか。ネットの特性をいかすことよりもトラブルを恐れる官僚体質の結果かもしれません。それともなにか別の理由でしょうか。
竹島問題は、1952年に韓国初代大統領李承晩が、突然、一方的に日本海・東シナ海に設定した軍事境界線を引いたことから始まります。まったく根拠の無い主張でしたが、その後1965年に日韓漁業協定が成立するまでは、韓国による漁船への攻撃や拿捕が続き、新聞紙面でしばしば大きく報道されていたことがいまでも記憶に残っています。ウィキペディアによると、韓国による日本人抑留者は3929人、拿捕された船舶数は328隻、死傷者は44人を数えています。ずいぶん理不尽で、強引なことをする国だと感じたものです。竹島問題では、韓国はまた戦後にもどってしまったとしかいいようがありません。
両国の関係が大きく変わり、竹島が日韓対立の島から、日韓友好の島となることが、両国の心の国益にかなうと思いますが、果たして何年先になるのでしょうか。両国の次の世代に期待したいところです。
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