残念なことに日本はデジタル革命に乗り遅れた結果、日本の産業、あるいは輸出のひとつの柱だった情報家電で敗北をしてしまったのですが、また新たな大きな時代変化が始まろうとしています。それがIOT(Internet of Things)、つまりモノのインターネットだと思っています。その衝撃ははかりしれず、日本が、IOTの波に乗れるのか、乗れないのかが焦点になってきます。しかし、視点を変えれば、日本が新たな強みをつくりだす絶好のチャンスともなります。
IOTといえば、最近キムタクと鬼奴がスマホで、家電を操るシーンを面白おかしく描いたタマホームのCMが流れています。コマーシャルとしては面白いのですが、「つながる家電」もIOTのひとつだとしても、それがIOTだと錯覚すると、IOTが社会に与える衝撃は想像できません。
そんなさなか、日本電産社長の頼もしい永守節が炸裂しています。
日経の取材に対して、「うちが世界中で売ってるモーターに通信用部品を付ければビッグデータが集まる。IT(情報技術)でモーターの故障予測とかできるようになる」とIOTを新成長分野として捉えていることを強調されたようです。
ハードディスク用の小型モーターで圧倒的な世界シェアをもち、さらに積極的なM&Aによって、自動車向けのモーターにも進出して、モーターの専業でありながら、一兆円企業に手が届きそうなところまで成長してきた日本電産ですが、モーターという部品から情報化を進めようという発想は、目のつけどころがいいと関心させられます。
日本電産、永守社長が描く新・成長戦略 : 日本経済新聞(有料会員限定)
モーターの稼働状況を監視し、故障予測が行えるだけでなく、日経記事が書いているように、クラウドやビッグデータなどの技術で「自動車のモーターの回転速度を地域別に集めて渋滞予測をする」とか、「発電所のモーターの振動音の変化で故障や異常、最適な交換時期を予測する」といったことも可能になってきます。
工場でも、きめ細かく工程別に消費電力をとらえ、全体の消費電力の最適化によって、省エネも可能になってくるでしょうし、さまざまな産業のインフラ、また社会のインフラの姿も大きく変えるのでしょう。
IOTの起こしそうな産業への衝撃は、メルマガで触れましたが、「モノの情報化」が始まり、さらに「モノのサービス化」が一挙に促進されていきます。それはこれまでの産業構造をも大きく変化させるものと思います。
「モノのインターネット」が起こす産業革命 - BLOGOS(ブロゴス)メルマガ
調査会社ガートナーの予測では、IOTに関連する経済効果は2020年には1兆9000億ドル(およそ190兆円)に達し、その中で15%を製造業が占めるだろうとしていますから、日本の製造業にとってもビッグ・チャンスになってきます。
日本は部品に強い、機械に強い、センサー技術も制御技術もあります。あとはモノとモノ、モノと人を情報でつなぐ技術、情報インフラを構築する技術が焦点になってきます。
日本の経済の停滞は、デジタル革命に乗り遅れ、さらにデジタル革命が起こした波紋に対処できなかったことが主な原因だと思っていますが、このIOTの流れは見逃さないで欲しいものです。またIOTは、日本の国家戦略として取り組む値打ちのあるテーマだと思います。

そんなさなか、日本電産社長の頼もしい永守節が炸裂しています。
日経の取材に対して、「うちが世界中で売ってるモーターに通信用部品を付ければビッグデータが集まる。IT(情報技術)でモーターの故障予測とかできるようになる」とIOTを新成長分野として捉えていることを強調されたようです。
ハードディスク用の小型モーターで圧倒的な世界シェアをもち、さらに積極的なM&Aによって、自動車向けのモーターにも進出して、モーターの専業でありながら、一兆円企業に手が届きそうなところまで成長してきた日本電産ですが、モーターという部品から情報化を進めようという発想は、目のつけどころがいいと関心させられます。
日本電産、永守社長が描く新・成長戦略 : 日本経済新聞(有料会員限定)
モーターの稼働状況を監視し、故障予測が行えるだけでなく、日経記事が書いているように、クラウドやビッグデータなどの技術で「自動車のモーターの回転速度を地域別に集めて渋滞予測をする」とか、「発電所のモーターの振動音の変化で故障や異常、最適な交換時期を予測する」といったことも可能になってきます。
工場でも、きめ細かく工程別に消費電力をとらえ、全体の消費電力の最適化によって、省エネも可能になってくるでしょうし、さまざまな産業のインフラ、また社会のインフラの姿も大きく変えるのでしょう。
IOTの起こしそうな産業への衝撃は、メルマガで触れましたが、「モノの情報化」が始まり、さらに「モノのサービス化」が一挙に促進されていきます。それはこれまでの産業構造をも大きく変化させるものと思います。
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調査会社ガートナーの予測では、IOTに関連する経済効果は2020年には1兆9000億ドル(およそ190兆円)に達し、その中で15%を製造業が占めるだろうとしていますから、日本の製造業にとってもビッグ・チャンスになってきます。
日本は部品に強い、機械に強い、センサー技術も制御技術もあります。あとはモノとモノ、モノと人を情報でつなぐ技術、情報インフラを構築する技術が焦点になってきます。
日本の経済の停滞は、デジタル革命に乗り遅れ、さらにデジタル革命が起こした波紋に対処できなかったことが主な原因だと思っていますが、このIOTの流れは見逃さないで欲しいものです。またIOTは、日本の国家戦略として取り組む値打ちのあるテーマだと思います。
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