グーグルのウエアラブル端末「Glass」普及に立ちはだかるのは、人の心理だと昨日指摘しましたが、グーグルがその前日に「Glass」を利用するためのガイドラインを発表していたようです。さっそく見てみると、「すべきことがら(DO’S)」と「してはならないこと(DON’TS)」のリストが列挙されたものでした。

原文はこちら。
glass-explorers - Glass Press
それを要約した日経ITProの記事がこちらです。
ニュース - Google、ウエアラブル端末「Glass」の利用ガイドラインを公表:ITpro


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リストは概ねこんなものです。正確には原文をどうぞ。

「すべきことがら(DO’S)」
Explore the world around you.
とにかく周りを探索しよう。いろいろ発見できるよ
Take advantage of the Glass voice commands.
料理とかゴルフとかGlassからくる声を利用して差をつけよう
Ask for permission.
めんどうでも、許可を得よう
Use screen lock.
パスワードをお忘れなく
Be an active and vocal member of the Glass Explorer Community.
ユーザーコミュニティに積極的に参加しよう

「してはならないこと(DON’TS)」
Glass-out.
長時間使わない、長い読書など場合はGlassを外そう
Rock Glass while doing high-impact sports.
激しいスポーツではしまっておこう
Wear it and expect to be ignored.
物珍しがられても我慢、我慢。わきまえて
Be creepy or rude (aka, a “Glasshole”).
気味悪いことをしない、不躾にならない

たしかに便利な機能もあるとしても、実際にGlassを使ったコミュニティ周囲の人たちから「時には驚きとともに好意的に受け止められることもあるが、困惑を隠せない懐疑的な反応もある」(同記事)という声があるのは当然でしょう。結局は利用するには、そうとう周囲に気を使い、また気配りしなければなりません。

携帯やスマホのカメラと同じように、カメラ撮りやビデオ録画機能があるので、Glassをかけたままの人がいれば、向かいの席に座っている女性も嫌でしょう。公共の場でも、なにかの情報収集を行い、監視しているのかという疑いもでてきかねません。Glassを装着したストーカーに狙われるということも起こってくるのかもしれません。世の中変な人も結構増えてきた昨今では、社会問題も起こってきそうです。

だからこう書かざるを得ないのです。それなら撮影中は周囲からもわかる光なり音のアラームをだせよと言いたくなります。
携帯電話のカメラを禁止している場所ではGlassも禁止。携帯電話の電源を切るよう言われたなら、Glassの電源も切る。ルールを破ったり、不作法になったりすれば、お店はGlassに懐疑的になり、ほかのGlassユーザーにも迷惑がかかる

便利かもしれないけれど、いかにも窮屈な文明の利器だと感じます。普及するかどうかは、そういった窮屈さをも凌ぐ便利さや値打ちをみんなが感じるかどうか、また社会がユーザーを素直に受け入れるかどうかでしょう。

確かに新しい文明の利器が生まれると、これまでの生活文化とのギャップが生じてくるものです。それまで馬車ぐらいしか走っていなかったところに自動車が登場してくればさまざまな問題も起こってきます。

それらを克服して、新しい文明の利器が広がっていくためには、社会とのコンセンサスや共存のためのルールが必要になってくるというのが相場です。しかし一方ではそれを悪用しようとする人びともでてくることは避けられません。

グーグル帝国は、それもわかっていて、人びとの意識も社会の規範も変えていこうとしているようです。もしかすると、グーグルは人にルールを守らせる神を目指しているのかもしれません。