利益を落とすシェア争いとは一線を画し、ゴーイング・マイ・ウェイを貫くことには寛大な市場も、iPhoneやiPadの改良に追われ、アップルが命としている素晴らしい新製品や新サービスがでてこないとなると、アップルの成長力への期待も当然薄れてきます。
さて、高収益なビジネスの仕組みや体質を築いてきたアップルとはいえ、やがてそれはブランド価値を損ね、それが高収益な仕組みや体質を蝕み始めることにもなってきます。もう、そろそろ新しいと感じるに足るなにかの一手が求められてきています。
アップルは市場の期待に沿わない2013年第4Qの決算を発表し、一時株価が急落しました。それを買いの好機と見た米著名投資家アイカーン氏は5億ドルの追加投資を行ったのですが、アップルの成長力に疑問が広がっていくにつれ、投資家からは大型の新製品を求める声や配当への圧力も高まってきます。

また目新しい技術はでてこないけれど、自社株買いなどの「金融工学」だけはつぎつぎと新手を繰り出してきているという皮肉まで飛び出しました。

そんなさなか、ふたつの記事が目が止まりました。最初は、「iTV」を展開するためと思われる通信ネットワークの増強にアップルが密かに乗り出していることを報じたウォール・ストリート・ジャーナルの記事です。

アップルがハード丸裸のビジネスを行うとは思えず、なにかを始めようとするとコンテンツを配信するインフラを整えてくるはずだからです。

関連してオンラインストアで、ストリーミングメディア端末であるApple TV専用のセクションを設けた動きもあり、「iTV」の本格展開にむけた準備ではないかと見る向きが多いのではないでしょうか。

ただ、メルマガでもご紹介しましたが、Appストアのアプリのダウンロード数や売上が急増してきており、回線の増強が求められてきているだけなのかもしれません。
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そして次に目が止まったのは、ついにティム・クックCEOが年内に新カテゴリーの商品を発売すると発表した記事です。「それについてまだ話す事は出来ないが、いくつかの本当に素晴らしい製品に取り組んでいる。 合理的な人なら新しいカテゴリだと言うだろう」とか。

通信インフラを強化しはじめたことと、「新カテゴリー」発売宣言を重ねあわせると、やはり「iTV」だろうかと想像してしまいますが、動画配信程度では「新しいカテゴリー」になるとは思えず、どんな手品が開発されているのかの想像をかきたてられます。もし「iTV」なら、ハードもコンテンツの中味、またコンテンツの提供の仕方にしても、テレビという概念を覆すものでなけれ誰も驚きません。ビデオコンテンツに加えた新しい切り口のキーワードとしては、、ソーシャルネットワーク、ゲーム、新しいセンサーなどが考えられますが、どう組み合わせてくるのでしょう。

しかし、年内にほんとうに「新しい」という切口を出せなかったら、アップルも新しい世界を創造するブランドという信頼をなくし、ティム・クックCEOは、ただのオオカミ少年になりかねませんね。
 

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