たかじんさんが癌でお亡くなりになりました。ご冥福をお祈り申し上げます。とくに同じ世代で、そういうリスクを負っている年齢なので、身につまされる思いがします。

たかじんさんは歌唱力があり、ヒット曲もあるとはいえ、歌手というよりは、どちらかというと個性の強さ、ちょいワルどころか、その枠を越えた破天荒さで際立ち、トラブルが絶えない人で知られています。しかし、どこか茶目っ気と、人情の深さ、また優しさも同時に感じさせる人でした。しかし、大阪の北新地界隈では別として、メディアの世界では、さほど存在感のない時期も長かったのではないでしょうか。
たかじんさんが広く注目を集め、存在感を示したのはなんといっても「たかじんのそこまで言って委員会」ではないでしょうか。放送規定を破る発言を頻発し、いくら音声を消したとしても、何を言ったかが想像でき、いわば市井の人の本音みたいなものを感じさせたことが、人々の溜飲を下げたのだと思います。

その「たかじんのそこまで言って委員会」も、たかじんさんが休養にはいり、激昂が売りの三宅久之さんもお亡くなりになって、マンネリ感、終わった感が漂い始めています。かつての貯金があってか、いまでも10%を超える視聴率は稼いでいますが、頑迷な老人となんちゃって右翼のつまらない井戸端会議となり、かつての面白さはなくなってしまいました。発言が見えてしまい、意外性がなくなると、もう面白さはありません。

おそらく、視聴者の関心をひきつけるような、保守・革新とは違った新しい対立軸を設定できない制作側の限界もあるのでしょう。権力側に立ってしまったプロパガンダ番組は、もはや大阪らしい番組とは言いがたいとも感じます。かろうじて関西では人気が高い辛抱さんと山本アナウンサーの節度で持っている感じがします。
たかじんのそこまで言って委員会 : 

それはさておき、大阪にこだわり、「東京には絶対に負けへん」という気概を持ちつづけ、大阪のアクの強さ、本音文化の象徴みたいな存在だったたかじんさんが亡くなったことは本当に残念なことです。