新社長カサノバさん指揮下に放ったチキンフィレオはマクドナルド復活の狼煙のはずでした。ブログでエールを送ってみたのですが、その結果の兆しが見えてくるのが11月の月次セールスレポートでしたが、数字を見る限り、チキンフィレオはどうも、そのパワーがなかっただけでなく、逆に足を引っ張る結果になりつつあるようです。
昨日発表されたマクドナルドの11月の月次セールス実績によると、既存店の客数が対前年同月比でマイナス14.4%と大変厳しいものでした。客単価は上がったものの、既存店売上高も10月よりもさらに落ち込んでいます。マクドナルド離れがさらに加速してきていることが見てとれます。客数で見ると、この3年では最大の落ち込みです。比較的安定した業績をキープしているモスバーガーとは対照的です。
マクドナルド月次セールスレポート
マクドナルド月次セールスレポート
11月は、レギュラーメニューの「チキンフィレオ」を、ムネ肉を使用した、より軽やかなサンドイッチにリニューアルいたしました。加えて、期間限定で「チキンフィレオデラックス」も販売し、ご好評をいただいております。また、ハッピーセット「スーパーマリオ」を販売した他、人気メニュー「マックポーク」を期間限定で復活いたしました。
原田さんからバトンタッチし、どうマクドナルドを再建するのかが注目されていた女性社長のカサノバさんですが、ほろ苦いデビューになってしまったようです。
11月の日本での既存店売上高が10.4%減、米国の既存店売上高は0.8%減と不振なのは米国本土も同じとはいえ、他国と比較しても、日本マクドナルドは、数字が物語るようにかなり重症のようです。
いくら配達サービスを展開しても、利用者は限られておりマクドナルドの業績を回復させるには力不足です。どんどん建て替えが進んでいる郊外店はドライブスルーのレーンを増設し客数を増やす努力が地道に行われているのですが結果がでません。
メニューも手を変え品を変えとやるのですが決定打がなく、決定打がないままに、全体としては満足度と値ごろ感の不一致が修正できないという根本的なところに原因がありそうで、おそらくコンビニのランチにも顧客を奪われているのではないかと想像します。
まあ、いろいろやっているうちに打開策にたどり着くのかもしれませんが、数字の推移を見る限り、なにか新鮮な驚きで目が覚めるような路線転換でもないと、日本市場でのマクドナルド不振からは脱出できないのではないかと感じてしまいます。いっそ和食の世界文化遺産化を記念して和のメニューでもやればと思いますが、それにこだわりを続けているモスバーガーの後塵を拝することになってしまいます。
カサノバ新社長の手腕に期待し、この年末商戦を引き続きウォッチしていきたいと思いますが、はたして原田さんが克服できなかった壁をカサノバ新社長はどう乗り越えるのでしょうか。いずれにしても「改善」ではなく、「改革」が求められているのだと感じます。

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