日本マクドナルドに女性経営者のカサノバ新社長が就任したのは8月末です。それ以降、CMやプロモーションなどで、いろいろと積極的に手を打ち始めたことを感じますが、9月も10月も客数減が続きました。この年末ぐらいになにか新しい戦略らしいものが、でてくるのではないかと想像していましたが、思ったよりも早く新メニューが登場してきました。
お店には「チキンがかわった」というポスターが掲げられています。なにか「マクドナルドがかわった」、「マクドナルドを変える」というカサノバ新社長の宣言に見えてしまうところが現在のマクドナルドの状況ではないでしょうか。


就任してすぐに成果をだすことは難しいのですが、それでもカサノバ新社長のバイタリティを感じさせるには十分でした。特定メニューを買えば次回は無料といった価格プロモーションも行ったり、日本ではイメージを下げるだけじゃないかと感じさせる米国のCMを流したりと、まずは現場を動かし「変化」を創りだしたかったのかもしれません。
おそらく就任してすぐに、戦略メニューの仕込みにも着手しはじめていたのでしょう。それがモモ肉からムネ肉に変えた新しい「チキンフィレオ」だったのだと思います。
おそらくカサノバ新社長も、マクドナルドの不振は小手先で解決できるものではないと感じていたのかとも思われます。この新メニュー登場したのが先週末なので、就任からたった2ヶ月半程度です。そのスピード感には手腕を感じます。
さて、この「新しいチキン」を軸に、広告やプロモーションが展開され、期間中は200円という価格を打ち出しリピート購入をはかるなど戦略の組み立てのうまさを感じさせますが、成功するのかどうかは、ひとえに消費者の人たちの評価にかかっています。結果がでるのは、早くとも11月、あるいは12月の月次セールスデータだと思いますが、注目されるところです。
さっそくネットマガジンのGIGAZINEさんが試食評価をされていますが、まず合格という感じでしょうか。
マクドナルドの販売実績を見ると、客単価があがり、客数を減らすという傾向が続いていました。それはマクドナルドのメニューの実力や値頃感から見て、客単価には限界があり、決して望ましい傾向ではありません。負のスパイラルを描き始めたと感じていましたが、今回の新メニューは期間限定ながら、このスパイラルから脱し、客数回復を狙ったものでしょう。
もうひとつ注目されることがあります。マクドナルド対ケンタッキーフライドチキンのチキンをめぐる競争にどう影響するのかです。チキンといえば、マクドナルドがチキンメニューの強化をはかろうとしていたのは3年ぐらい前のことだったと記憶しています。「それゆけカナモリさん」の当時の記事で、そのころのことがよく伝わってきます。
チキン戦争勃発!勝つのはマックかケンタか?(それゆけ!カナモリさん) | GLOBIS.JP:
結果は、どちらの企業も厳しかったというのが正直なところです。さて、今回の新しいチキンメニューでどう変わるのかです。ケンタッキーフライドチキンが、このマクドナルドの攻勢から顧客を守ることができるのでしょうか。
結果は、どちらの企業も厳しかったというのが正直なところです。さて、今回の新しいチキンメニューでどう変わるのかです。ケンタッキーフライドチキンが、このマクドナルドの攻勢から顧客を守ることができるのでしょうか。
さあ、カサノバ新社長の繰り出してきたチャレンジが、吉とでて客数回復の起爆剤となり、マクドナルド業績回復をはたすのか、はたまた不発に終わり、それ以上の戦略やマーケティングが求められるのか、ゲーム展開が面白くなってきました。

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