新しいiPhoneをドコモが取り扱うことが各紙で大きく取り上げられています。市場はそれに反応し、ドコモの株価があがり、ソフトバンクとKDDIの株価が下がりました。
しかし、ネットに馴染んでいるひとにとっては、想定内のことなのでサプライズというよりもドコモのこれまでの戦略の失敗で、そこまで追い詰められたんだなあという感じではないでしょうか。ツートップ戦略もドコモのiPhone取り扱いに向けての動きだったのではないかという読みもそのとおりだったようです。
ほうほうやはりドコモからもiPhoneか ::
ほうほうやはりドコモからもiPhoneか ::
それよりも「じぇ、じぇ、じぇ」とはるかに驚いたのは、ソフトバンクが吉永小百合さんを使ったCMを今週から始めたことでした。
吉永小百合さんだから、きっとシャープのアクオスフォンの広告なのだろうと思ったのですが、機種がよくわかりません。たぶんアクオスフォンなのでしょう。
白戸家のCMとも、スマップのCMとも、これまでのCMとまったく基調が異る、上品で大人の雰囲気が漂うCMをなぜソフトバンクが始めたのでしょう。お感じになったとおりだと思います。高齢層の人たちに、スマートフォンを一緒に使ってみませんかというソフトなお誘いです。
白戸家のCMとも、スマップのCMとも、これまでのCMとまったく基調が異る、上品で大人の雰囲気が漂うCMをなぜソフトバンクが始めたのでしょう。お感じになったとおりだと思います。高齢層の人たちに、スマートフォンを一緒に使ってみませんかというソフトなお誘いです。
吉永小百合さんのファン層は幅広いとは思いますが、とくに年齢の高い人たちには人気が高いことは言うまでもありません。携帯からスマートフォンへの移行が進むのは時間の問題でしょうが、その鍵を握っている人たちとぴったり一致しています。
携帯を利用している高齢層の人たちに白戸家のCMでは、CMそのものは面白いと感じても、やはりスマートフォンは自分たちには関係がなく、せっかく使い慣れた携帯は変えたくないという気持ちはほぐれません。
もうひとつ、このタイミングに思い切って吉永小百合さんの起用に踏み切ったのは、やはりドコモがiPhoneの取り扱いを始めることを当然ソフトバンク側には伝わっているはずなので、その対策なのでしょう。
ドコモがiPhone取り扱いを始めても、すでにアンドロイドのスマートフォンを使っている人からの買い替えはあまり期待できず、またソフトバンクやauからユーザーを取り込めたとしてもその歩留まりは小さい、そうなるとiPhoneの販売ノルマをこなすためにドコモが狙ってくるのは、いまでも携帯を使っている人たちからのiPhoneへの切り替えとなってきます。
ソフトバンクとしては、その流れをそうは簡単につくらせない、この辺りで柔らかに、しかしじわじわと響いてきそうな先制攻撃をということでしょう。うまく行けば、ドコモが多く抱えている高齢な人たちにiPhoneはソフトバンクというイメージも広げることができるかもしれません。
ドコモがiPhoneを取り扱うことで、取り扱い機種のハンディがなくなるわけで、さあ、これまでいつも空手形に終わっていた「ドコモの反撃」が見ものです。
三つ巴の乱戦を期待したいところです。先進国では遅れをとっていたスマートフォン普及にはずみがつくかもしれません。ドコモが、またそれぞれのキャリアがどんな競争を仕掛けてくるのかが楽しみになってきました。
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