富士重工が絶好調であり、とくに6月24日に発表されたスバルXVハイブリッドが、大ヒットの兆しがあると、この前は書きました。
絶好調スバルに感じる戦略性 :
しかし昨日の富士重工のプレスリリースによれば、6月24日の発売から今月7日までの2週間の受注台数が、月間販売目標550台の10倍を上回る5580台に達したと発表しています。ということは目標のおよそ20倍のペースで売れていることになります。
SUBARU XV HYBRID の SUBARU XV HYBRID の受注状況について: ポジショニングの妙味でしょう。燃費性能はSUVで国内トップとなるガソリン1リットル当たり20キロを達成していますが、燃費のよさでは、アクアやプリウスには対抗出来ません。
「燃費」を少し犠牲にして、フルタイム4WDによる「走行の楽しさ」に基本コンセプトを置いて、ハイブリッド車としての新しいカテゴリーをつくったという印象をうけます。しかも「ぶつからない?クルマ」のフレーズの富士重工オリジナル技術のEyesightの装着率が91.4%ですから、安全への配慮も魅力になっているようです。
楽しさでいえば、ホンダもCR-Zで狙った市場だと思います。しかしホンダらしいといえばホンダらしいのですが、「スポーツ」にコンセプトを置きすぎたために市場が限定されすぎてしまいました。スバルXVハイブリッドは、50歳以上が55.6%を占めており、自動車を購入する層ともうまくフィットしています。
自動車の世界は技術だけでなく、基本コンセプトを生み出すことをしっかりやっているということでしょう。10月からはいよいよ北米市場でも売り出すそうですが、SUVのジャンルでマツダのクリーンディーゼルのCX5と面白い競いあいになりそうです。
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