大阪市の公募校長をたった3ヶ月で辞任した人がでてきました。報道2001で辞任した千葉貴樹氏を追った特集が流れていましたが、あらためて組織をマネジメントする能力と、現場でのビジネス能力は異なるものだということを感じさせます。
さまざまな障壁があり、自らの経験やスキルが生かせないということ、教育委員会のあり方への不満が辞任の理由のようですが、それよりも、マネジメントを行う資質や能力が不足していたということでしょう。そのギャップを思い知ったということかもしれません。

お辞めになった千葉貴樹氏は外資系の証券会社を転々としていたということですが、仕事の能力があったからだとしても、おそらく組織のマネジメントの経験はなかったのでしょう。それは報道2001での千葉氏の言葉などからもうかがえます。組織マネジメントで成果が大きく変わるビジネス分野を体験していればまた違ったのかもしれませんが、外資の証券会社を転々としていてはマネジメントを学ぶ機会がなかったのではないかとも想像します。

しかもビジネスの世界と、学校の校長では、かなりマネジメントする環境も違うはずです。その想定も甘かったということでしょう。

ビジネスの世界では業績を高めれば、それが数字に表れ、マネージャーとしての評価ともなりメンバーもついてくるでしょうし、人事評価の権限もあってリーダーシップを発揮しやすい環境があるのが一般的ですが、学校長では、そのどちらも弱く、非常に長期的に数値では見えない成果をつみかさね、いわゆる人望を高めていくしかないのでしょう。

学校長を民間から公募するのはいいことだと思いますが、今回は採用判断の基準にも問題があったのではないかと感じます。東大卒、外資系というブランドに目が眩んで、教育の場にほんとうに必要な資質や能力については見ていなかったのではないでしょうか。

ただ、なにか新しいことを始めれば、こういったミスマッチとか、問題も起こってきます。長い目で、行政の教育改革と連動した公募制度を育てていっていただきたいものです。

それにしても産経はいつものことですが、センセーショナルな記事タイトルを掲げ、タブロイド紙化してきているのが気になりますが、大丈夫でしょうか。