日経トレンディが2013年上半期ヒット商品ランキングを発表しています。一位が「アベノミクス消費」とは苦しいですね。たしかに株価があがって、高級品が売れるようになったとはいえ、「ヒット商品」といわれると、なにか反則技がつかわれた感じがしてしまいます。
「ヒット商品」という限り、カタチのあるモノでなくとも、売り手なり、仕掛け人なりが世に送り出したものだと感じるのですが、「アベノミクス消費」は株価の高騰によって起こった結果にすぎません。「アベノミクス」とか「異次元の金融緩和」とか「黒田バズーカ砲」ならまだ納得性があります。

第2位が、「パズル&ドラゴンズ」。それを提供しているガンホ−の10週年にあたる2012年12月期決算で、世界累計ID数 が5900万を突破し、売上高が168.8% の伸びですから、これは確かに「ヒット商品」です。しかしランキングに出すとすれば、昨年に登場させてこそ鮮度が高かったのではないかと感じるのですが、ゲームをやらなくなって久しいので、こういった分野は、やまもといちろう大先生にお任せします。

第3位が、「Nexus 7&iPad mini」。まあ、順当なところでしょうか。ただ、タブレットPCがトレンドだというのはわかるにしても、話題としてはまだ旬なのかどうかは少し疑問です。

しかし4位の「林修(今でしょ!)」は、CMとか流行語大賞候補という感じですし、Googleトレンドで見ると、「林今でしょ」に匹敵するぐらいのトレンド・キーワードになっている「壇蜜」が30位以内に入っていないというのもよくわかりません。

6位の「ゆるキャラ」はまだいいとしても、10位に新線効果で渋谷の客を奪ってきている「新宿三丁目」がはいっていますが、それも結果。新宿三丁目がなにか新しいトレンドを生み出したというものではありません。また、連日人で賑わい、人の流れを変えた「グランフロント大阪」がはいっていないというところなど、 日経トレンディって「東京区民雑誌」なのかと思ってしまいます。

5位にクラウンが入っていますが「ヒット商品」かというと何かピンときません。車なら、いまでは売り上げトップはトヨタのアクアで、SUVではマツダのクリーンディーゼルのCX5が大ヒット。マツダを「即納と値引き」の世界から、「納車までお客さまを2ヶ月以上待たせなければならない」という未体験ゾーンに導いたのですから、こちらのほうが「ヒット商品」としてはふさわしいのではないかなどと感じてしまいます。

ただもう何年も前から、商品ではなく、トレンドが上位にランクインするようになってきていますが、要は、トレンド消費と商品消費を線引できる時代ではなくなり、そうなると、なにを「ヒット商品」の対象として選定するの基準も曖昧化せざるを得なくなってきています。「トレンド」なのか、「ヒット」なのかで揺れ動いて、注目度ランキングの「ごった煮」にみたいになってしまうのはいたしかたないのかなとも感じます。また消費文化が多様化してきたこともあり、ヒット商品やヒットトレンドの小粒化が起こってきたことも影響しているのでしょう。

Googleトレンドは、トップチャートがまだ米国だけを対象として集計されていますが、やがて日本での検索キーワードのトップチャートがでてくるようになると、ヒットトレンドは、ビッグデータ対アナログ雑誌の対決となり、さらに面白い展開になってくるのかもしれません。

そういえばリクルートが7つの領域についてトレンド予測をしていました。
住宅領域は”家を開く”で「カフェ・ギャラリーなどで自宅の一部を開放する」
学び領域は”家を開く”で「バブルを知る彼女たちが、子育てが一段落ついた今、再び貪欲に動き出す!」
美容領域は“ままも族”で「娘と一緒に「ママも」きれいになりたい!」
自動車領域は“スニーCAR”で「個性をちょっぴり主張するクルマ選びへ」
進学領域は“寮内留学”で「グローバル人材育成の場として」
アルバイト/パート領域は“コラボワーク”で「できる分だけ、チームでコラボして働く」
就職領域は“試職(シショク)”で「学生も企業も『入社後の不適応』はNO!だから」
だそうです。

昔から、こういったトレンドもの、ヒット商品ランキングものは、日経新聞と夕刊紙や週刊誌でしか情報をえていない中高年の方がトレンドに乗り遅れていないというアリバイづくりを行うためのツールだったように感じますが、まあ眺めてふーんと感じて肩こりを治すにはいいかもしれません。

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