Googleリーダーを開けると、突然"Google Reader will not be available after July 1,2013(Googleリーダーは2013年7月1日をもって使えなくなるよ)"という、なんともそっけないお知らせがでてきて、えっエイプリルフールのジョークを間違って流してしまったのかと一瞬思ってしまいましたが、昨日は世界中のGoogleリーダーユーザーに衝撃が走った一日でした。
Googleらしいというのでしょうか、選択と集中というのでしょうか。いずれにしてもGoogleリーダーは、RSSリーダーのカテゴリーを制したものの結果はユーザーが思ったほど広がらず、むしろソーシャルネットワーク界隈のリンクで情報を得る人が増えてきたので捨てるということになったのでしょうか。ユーザーが減ったからということらしいのですが、それよりはGoogleリーダーでは広告収入が得られないからなのかもしれません。

そもそもRSSリーダーって何?という人も少なくありません。しかし、日常的に使っている人には、欠かせないツールであることも事実です。だからGoogleに継続を求める嘆願活動すら起こっています。

ツイッターやフェイスブックなどから得る情報、あるいはNVERなどのようなまとめ系のサイトは、誰かがピックアップした情報、誰かが集めて編集した情報なので、いつも見ている情報源とは異なる思いがけない情報を知ることもできますが、情報集めとしてはどちらかというと受け身です。

RSSリーダーは、それとは異なって広範囲な情報元から発信されてくる情報のインデックスから、関心のあるものを探す、あるいは網をはって待っているという感じでしょうか。
 
自分で情報を探す、自分で情報をピックアップするためのツールです。
 
数多いブログ、また広範囲のニュースサイトを俯瞰してウォッチする、あるいは特定のブロガーの人たちの書くことをウォッチするには向いています。

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画像は、今使っているGoogleリーダーのスクリーンショットですが、いつもはタイトルだけを表示させ、気になればクリックしてなにが書かれているかをチェックし、さらにもっと読みたくなれば、さらにクリックしてもとのブログやサイトを開くということをやっているので、結構幅広い情報源から効率的に情報を得ることができます。

どちらがいいということではなく、どちらもそれぞれの良さや面白さがあって、ネットという広大な情報の海を楽しむには、両方とも欠かせなくなっているという感じでしょう。

それはそれとして、さっそくGoogleリーダーに変わるRSSリーダーがあちこちで紹介されはじめているのですが、慌てるなです。明日に終了するわけではないのですから。といいつつ実はすでにいくつかを試してみましたが、今ひとつだと感じています。
 
結局は好みでしょうが、Googleよりも見栄えがいいものはありましたが、RSSリーダーって使う方からすると見栄えはそっけなくとも、より速く、より広く情報という漁場を見渡せるほうが便利だから数多くあるRSSリーダーのなかでも、Googleリーダーに人気が集まったのでしょう。

しかし生き馬の目を抜くようなネットの世の中には、それをチャンスとばかりに乗り換えでごっそりユーザーを取ってしまえという動きもでてきます。さっそくYahoo!も当日中に予告弾を発射しています。
いったんは人気がなくなり、装いを変えクールになったDIGGも名乗りを上げたようです。

まだまだあってGoogleリーダーが去ったあとの空き地の争奪戦の様相になってきそうです。

どのようなRSSリーダーができてくるのでしょうか。願わくば、Googleリーダーのそっくりさんでフェイスブックやツイッターとの連動性を高めたものをつくってくれたらと感じます。RSSリーダーの世界がどう変わるのか、またGoogleリーダーユーザーの流出先としてどこが制するのかが面白くなってきました。