日本政府主催の「東日本大震災2周年追悼式」に中国と韓国の代表が出席しなかったことでいまだに領土問題を引きずっているのかと思わせたのですが、韓国が出席しなかったのは、大義名分や外交的な確執ではなく「ファクス受け取りミス」が原因だったとしています。
真偽のほどはわからないにしても、おそらく、朴大統領の就任で、もはや反日によってナショナリズムを煽る動機もなくなったこと、また韓国の市民のなかでも関心が薄れていることを微妙に反映しているのでしょう。

日本と韓国をしょっちゅう行き来されている三田 典玄さんからの現地レポートとしてFacebookでいただいたコメントでも、韓国では竹島問題で反日感情が高まっているという感じでもなさそうです。
2月22日の島根の「竹島の日」にも韓国にいましたが、テレビなどのマスコミも街の様子もいつものままです。テレビで「竹島の日」ニュースはやったけど、ほんの少しだけ、他のニュースに紛れているくらいでした。NHKのニュースと似たような感じです。
休みになれば、いつもの日本料理店も満員だし、日本のマスコミも韓国の印象を慝くしようとして必死な感じがしますが。
それを裏付けるように、まだ2月の韓国から日本への観光客数の変化は発表されていませんが、すくなくとも1月の海外からの訪日者数ではトップの韓国が前年同月の35・2%増の23万4500人で、第二位の台湾の二倍以上となっています。外交問題よりは、円安と格安航空で気軽でお得に訪日ができるようになったことのほうが勝っているのでしょう。

これは取りも直さず、韓国の市民の人たちにとっては、日本は「近くて遠い国」ではなく、どんどん「近くて近い国」になってきているということです。

昨日の報道番組で取り上げていましたが、例の中小商店による日本製品不買運動もさほど盛り上がらず、初日はポスターを張ったもののすぐに取り除いてしまった店があったりとか、日本酒好きの人たちが利き酒会を開いている様子が紹介されていました。

結局は、日本で嫌韓だと騒ぐ人たちもごく少数な人たちというのと同じで、韓国でも普通の市民で反日にこだわる人は少ないということでしょう。

朝鮮日報のこちらのコラムでは「日本よりガラパゴス化した韓国経済」というタイトルで、貿易依存度が高いにもかかわらず、資本にしても人材にしても韓国への流入がすくなくまだまだ開かれた国になっていないことを問題視していますが、スポーツと同じようによきライバルとして互いに切磋琢磨していけばいいのではないでしょうか。

あっ、世界フィギュアで、いよいよ真央ちゃんとキム・ヨナの久々の対決があるのですね。真央ちゃんの「いいライバルがいるということで、成長できる部分もたくさんある。今回の試合は自分の最高のレベルを決められるようにするのが目標」という言葉は、スポーツ以外の分野でも通じることだと思います。