人気ブログランキングへ

内閣府が発表した2012年10〜12月期のDGPの速報値が、3四半期連続のマイナスではあったものの、下げ幅が7〜9月期からは大きく改善されたことが伝えられています。景気を個人消費が0.4%増と2四半期ぶりにプラスとなり、個人消費が下支えしたことになります。
もちろん住宅など復興需要によるところもあるのでしょうが、マクドナルドの急失速に関して書いたように、消費マインドが変化してきていると感じる現象が次々にでてきています。外食産業では、微妙な変化に気づかず、それまでは集客力として有効だった低価格路線に頼ったところで不振が目立ちます。百貨店は業態そのものが衰退期に入ってしまっているとはいえ、衣料品に関しては2012年は前年を上回る売上を達成する結果となっています。

ひとつには、よく言われるように節約疲れがあるのでしょう。東日本大震災、福島第一原発事故、さらに電力不足、そして尖閣をめぐる日中の緊張など、ほんとうに気の抜けない状態がつづいていたのですから、そろそろ気分を変えたいというマインドが生まれてくるのも自然です。

もともとは、生活を楽しみたいというニーズは潜在的に根強く、節約と実用品一本槍の暮らしのなかでもなにか変化が欲しいということでしょう。

さらにこのところのアベノミクスのアナウンス効果だけでも、円安と株高が進み、経済に関しては報道にも暗さが薄れて来ました。こういった空気が、さらに消費にも弾みをつけてくるものと思います。とくに高級品は動いてくるのでしょう。潮目が変わったのです。

消費者のマインドデフレは、ようやく雪解けが始まりましたが、つぎは企業の出番です。
企業に関しても、東日本大震災、さらにタイの洪水によってサプライチェーンがずたずたになるという困難、電力不足による制約、さらに消費マインドの冷え込みといった厳しい状況が続いてきました。そこに降って湧いた災難のように主な投資先であった中国での反日暴動が起こり、その影響で業績の下方修正を余儀なくされました。

しかし中国もようやく落ち着いてきたのか、異常なスモッグの発生で日本製の空気清浄機が飛ぶように売れ、また自動車もトヨタが1月の中国販売が7ヶ月ぶりに23%増、また日産も5ヶ月ぶりに22.2%増と販売が回復し始めています。

新たな政治的緊張が発生すればまた状況が一転しますが、徐々に中国での日本製品の販売もゆるやかに回復してくるのでしょう。サンケイBIZによれば、富士フイルムも日中関係の悪化で急速にしぼんだデジタルカメラの中国販売が高価格帯を中心に堅調になっているようだし、新日鉄住金も中国向けなどを中心に輸出は堅調に推移するとの見通しを示しているようです。中国も指導者がよほどの馬鹿でもない限り、これ以上の日中関係の悪化は、それだけの影響だけでなく、国際社会、とくにアメリカの警戒感を強めるだけで、マイナスになることぐらいはわかっているはずです。あとは統治がうまく働くかどうかだけでしょう。

しかも、中国に過度に偏った資本投資もようやくASEANを中心に分散してきたこともリスクを減らすでしょう。また観光産業も円安の影響で、中国人観光客頼みから、中国以外からの訪日が増加してきています。もうその傾向は顕著だといいますし、日本からの海外旅行も、国内旅行に移り、地方の観光地も元気になってくるのではないでしょうか。

いい材料が揃ってきているのですが、あとは企業が活力を自ら生み出せるかどうかです。安倍総理から雇用や給与の改善が要請されましたが、やはり企業が元気になって業績をあげていかなければ給与を上げることも持続しません。

さっそくローソンの新浪社長がいつもの乗りで、20歳代後半〜40歳代の正社員約3300人の給与を3%アップすることを発表していましたが、それはそれで結構なことだとしても、本筋はお客さまに喜ばれる商品づくりやサービスを磨くことのはずです。

最近は「ふわとろ玉子」のPBの丼を売りにしているようですが、ほんとうに「「ふわとろ玉子」にしてくれないと虚偽記載かと感じてしまうわけで、目立つ発言も結構ですが、足元の商品もなんとかしてくれないとやがて顧客は離れていき、業績が落ちると元も子もなくなります。

参院選で勝つことをめざせば、春闘の結果を良くして支持率を維持することは自民党にとっては重要だという事情はわかるのですが、まずは企業の収益性を高めるための投資を活発にすることや、時代に即した雇用規制の緩和などを目指すべきでしょう。
またそれは産業界の自助努力も必要なはずです。とくに日本の産業に関しては、横並び競争から、独自の強みを創造するためのビジネスの変革にどれだけ積極的に取り組みかが課題になってくると思います。

そろそろ経済団体も、政府に物申す団体から、切磋琢磨で、積極的に時代変化への対応と新市場創造にむけたチャレンジを切磋琢磨する団体へとイメージチェンジをはかっていければ、きっと経営マインドの雪解けも起こってくるのではないでしょうか。

応援クリックよろしくお願いします
人気ブログランキングへ