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ほんとうに市場はなにが起こるかわからないものです。「ポラロイド」とか「チェキ」というと懐かしいと感じる人も多いと思うのですが、富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」が再ブレイクしていることを昨日の朝日新聞が記事にしています。
INS MINI 8 PINK instax mini 8 チェキ
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今時の若い人は、デジカメや携帯、スマートフォンで写真を撮ることからが当たり前になり、インスタントカメラそのものを知らない人も多く、撮ったその場で写真がでてくることに新鮮な驚きを感じるといいます。しかも、余白にメッセージが書き込め、友だちとその場で思い出を交換できることが受けているとか。なかには、トイカメラを買いに行って、店員さんに教えてもらい、感動して買う人もいるそうです。

ググってみると、東洋経済オンラインも昨年に取り上げていました。富士フイルムのイギリス現地法人の社長が息子さんにチェキを渡したら、「パパ、撮った写真が出てくるなんてすごいデジカメだね」と言っていたという感じなのでしょうか。

古い世代からすると、いまさら感心されてもねえ、あたりまえじゃないかという感じですが、同記事によると、世界での販売台数は98年の発売以来最高の160万台に達する見込みというから驚きます。国内販売でも年間10万台前後だったのが、今年度は18万台に伸びる見通しだそうです。

つまり、デジタル化してきた時代でも、インスタントカメラへの潜在ニーズは若い世代にもあったということですが、それに火をつけ、引き出したのが韓流ドラマだったというのも皮肉なことです。日経トレンディの記事では、さらにそれに目をつけた富士フイルムが仕掛けたということのようです。
そういえば、中国や韓国の訪日観光客の買い物での人気アイテムだということも聞いたことがあります。

以前、中村伊知哉さんから伺ったことがあるのですが、チェキを使って世界の子どもたちに写真をとってもらい、4コマでストーリーをつくらせると、海外の子どのたちと比べると、日本の子どもたちはオチまでつける才覚を示すと言っておられました。何枚かで綴ると物語りになるというのも面白いところなんでしょう。

残存者利益ってあります。かつてのライバルだったポラロイドは、インスタントカメラをデジタル化させたので、シンプルにインスタント写真が撮れるのはいまは「チェキ」だけじゃないでしょうか。
衰退していく市場、市場がたとえ小さくなっても、その市場さえ残れば、生き残った企業は競争もなく利益が得られるようになるということですが、その市場がなにかのきっかけで復活してくればさらに残存者利益は高まってきます。その教科書になりそうな事例です。

いやはや市場って予測もつかないことが起こる、だから面白いということを改めて感じさせてくれるチェキでした。

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