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互いに自民党と民主党というお面をかぶった安倍派と野田派の派閥争いは、互いに熱が入って、互いを批判しあうネガティブキャンペーンからはじまりました。

安倍派は、野田派の大敗予想に勢いづいた派閥の面々が、獲得議席のハードルを単独過半数にまで高めてしまったせいか、さらに予想以上の第三極人気の高まりに焦ったのか、そんなに前半から飛ばして大丈夫かと思わせるほど高揚感に舞い上がっている姿を感じさせます。
野田派も、安倍派に議席を奪われるだけでなく、第三極の勢いにも脅かされ、心中穏やかではないとしても、ここは踏ん張りどころで、気力と体力でリーダーとしての貫禄を示すしかないわけですが、重量感をだそうとするあまりに、手をかけた宣伝カーの木枠が壊れ、それで落ちそうになってしまったことは愛嬌でした。
純化路線は国民にわかりやすくて良いのですが、日教組を切り捨てず、保守リベラルを切ってしまったために、わけのわからない集団となり、ニコ動での党首討論もできない状態になってしまっています。

安倍派は、日本がリフレ派と見なされている経済学者の節度をも踏み込んだ聖域なき金融緩和を説き、それに過剰反応したトレーダーが慌てて円を売ったために、円安と株高になったことで、ますます自信を得て、口角泡を飛ばす勢いですが、経団連からも、インフレを起こしても需要が増えなければ景気は浮揚しない、日銀の白川総裁からはそれは最悪の禁じ手、また多くの経済学者の人からも批判を受けてふわふわと漂い始めた感があります。

無理ですよ、それで景気浮揚は。不況という原因とデフレという結果を混同してしまっているのですから。金融緩和に異を唱えるつもりはありませんが、金融緩和を主張するなら、それ以上の規制緩和も同時に進めなければ、長続きしません。

しかも政権を取って、どこまでその政策を維持できるのかです。市場との、つまりトレーダーとの心理作戦で勝ち続け、円売りをさせ続けることができれば、歴代稀に見る相場師となれるのでしょうが、それで万が一、何かのきっかけで市場の流れが狂い、制御不能状態にでもなれば、国債暴落とハイパーインフレが起こる事態も考えられます。日本はハードランディングし、国民は窮乏生活を余儀なくされます。
それしか、財政赤字を解決する方法はないという金融コンサルタントもいますが、ハイパーインフレでどうなるのかを理解するにはわかりやすいコラムです。

それにしても、安倍派流選挙戦術は、小泉選挙と似ています。官から民へで郵政民営化を焦点とし、靖国参拝で保守層を取り込むやり方です。郵政民営化が、無制限な金融緩和であり日銀法の改正、靖国参拝が「国防軍」です。

また、カタチとしては、嘉田滋賀県知事が新党を結成し、国民の生活第一などが合流する動きがありますが、果たしてどのような理念を示してくれるのでしょうか。脱原発・反消費増税・TPP反対では、それぞれ政策なので、理念の一致がなければちょっと危うい感じがします。エネルギー政策に対する議論を深めるには必要な存在かもしれません。野田派が無節操、無原則な大飯原発再稼動をやってしまい、安倍派も、原発事故にはもっとも責任をとらなければならない電力族が混在しているために、これといった方針を打ち出せない状態です。

それにしても、根本から議論しようとすれば、この課題の多い状況では、最初はさまざまな勢力がでてくるのは当然で、その状態を、影響力のあるテレビで「国民がわからない、国民がどこに投票していいかわからない」と評論しているキャスターやコメンテーターって、何なんでしょうね。考えることを放棄してしまっています。自分たちの役割を忘れてしまっています。

集票には数の論理が効いてくるので、まだまだ政党地図は変化していくはずです。少数政党のままでは泡沫政党として消えて行くだけです。みんなの党も、すんなり維新と合流すればと思うのですが、選挙間際で大芝居、サプライズを演じようというのでしょうか。まだまだ目が離せません。

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