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「野生動物を守れ」という動物愛護の声とは裏腹に、今日本で起こっているのは鹿、イノシシ、熊などの異常な増殖です。今住んでいる住宅街の近くでも、鹿やイノシシまた時には熊が目撃されています。丹波篠山、また能勢あたりは栗の産地ですが、落ちた栗はイノシシの大好物で、人とイノシシで朝にどちらが先に収穫するかの競争だということも聞きました。
写真ルポ イマドキの野生動物―人間なんて怖くない
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とくに熊が冬眠の準備にはいる時期をむかえ、このところ、熊に襲われる被害が目立ちます。熊でニュースを検索するとたくさん事故の記事がでてきます。
ラジオを聞いていて、動物の写真家として知られる

昨日ラジオを聞いていると、野生動物を観察し、撮影しつづけていらっしゃる動物写真家の宮崎学さんが、野生動物の異常な繁殖について話をしていらっしゃいました。あのキツネ目の評論家の宮崎学さんとは同姓同名ですが別の方です。

日本の野生動物の異常繁殖は30年ほど前からはじまったそうです。都市集中と過疎化が原因で、森林が荒れ、それは野生動物が生息するには絶好の条件となったのです。もう人と野生動物の共生のレベルを超えてしまって繁殖していると宮崎さんは警告を発しています。

過疎化で里に人がいなくなったことと、鹿の繁殖は道路に冬期に撒く凍結防止の塩が、胆のうがなく、塩を必要とする鹿にとっては絶好のサプリメントにもなり、まずは鹿が増えた。そして、鹿の異常な増加が熊を増やす原因となってきているというのは意外な話でした。

熊はどんぐりを食べるというイメージですが、基本的にはハイエナと一緒で、死んだ動物をキレイに食べるそうです。かつては土葬された人の亡骸も、あの爪で墓を掘り返し食べたぐらいで、鹿が増えたということは、鹿の死骸も増え、熊の食料が増えたことを意味します。

過疎地は高齢化しています。熊は高齢者を加齢臭でそれを嗅ぎ分けるそうです。若い人の匂いがすると熊は近寄ってこないのですが、高齢者は熊にとっては猟の対象で、襲撃してくる習性をもっているそうです。だから、今後はもっと熊被害が増えてくるだろうと宮崎さんはお話しされていました。

捕獲して数を減らす、鹿やイノシシを食べるということをやらなければ共生できないというのも皮肉な話ですが、鯨についてもいえるのかも知れません。ちなみに、鹿肉は脂肪分が少ないのでダイエットにはいいでしょうし、きちんと処理されていれば、イノシシ肉は結構美味しいものです。

そうそう、よく、熊は鈴を鳴らしたり、ラジオをかけたりすれば熊が近寄らないと言われますが、宮崎さんの話では、それでは効果はないとのことでした。人里離れたところでは、大きな高い声で叫んで牽制すること、また木で樹の幹を叩くと効果があるそうです。

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