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iPS細胞を移植する手術に成功したという記事は最初から疑っていました。いくら世界が変化が急激で、まるでドッグイヤーのようにスピードが上がったとはいえ、、医療などの分野は、山中教授がおっしゃるように失敗の連続のなからから、やっとひとつひとつの成功にたどり着ける世界で、いくらなんでもそんな早く医療現場で実証できるところまでいけるわけないと思っていたら、案の定でした。ほぼ「虚偽」となりつつある森口尚史氏に関するマスコミ報道の問題については、藤代裕之さんがフェイスブックで紹介されていたこちらのブログが今回の事態を冷静に見ていると感じます。
 

さてアゴラで、今日本は新たな石油危機を迎えていて、持続可能なエネルギーシステムへと至るためにも脱石油が必須であること、またそのためにはEVの普及を急げという記事がありました。

石油は、日本が消費するエネルギーの約半分を占めている状態ですが、今後とも石油価格は高止まりし、国富が流出する元凶になったままになるというご指摘です。なぜ高止まり、あるいはさらなる高騰が考えられるのかは、世界のモータリゼーションの拡大で需給が逼迫する状態が続いていくからです。

だからEV(電気自動車)の普及、脱石油を急げということですが、おそらく急がないのではなく、急げないというのが本当のところではないでしょうか。
先に触れたiPS細胞の医療への実証実験も研究開発に時間を要するように、EVがガソリン車、あるいはディーゼル車にに取って代わるには時間を要する、いくつものイノベーションの壁を乗り越えて行かなければ難しいのではないかと感じています。

最大の壁は電池の容量の問題で走行距離に限界があることと、充電時間が長くかかってしまうこと、同時に何台も高速充電するにはまだ無理があること、また価格が高いものになることなどです。それひとつとっても、改善レベルの話ではありません。飛躍的な技術の進化が求められます。

多くの人は、半導体が性能や価格が飛躍的な発展をしてきた「ムーアの法則」が、他の分野でも同じことが言えると思っているかもしれませんが、他の分野ではそうはいきません。むしろ半導体の発展が特殊なのでしょう。だから産業革命とも言える変化をもたらしたのです。
EVも、数しれない失敗を積み重ねるなかで生まれてくる大きな発明があって、それを積み重ねないとガソリン車やディーゼル車に取って替わる車にはなってこないだろうということです。

むしろ、そういったガソリン車やディーゼル車を代替する車ではなく、特殊な用途、高齢者の人の移動手段とか、近距離移動に特化した移動のための手段などで、まったく従来の自動車とはイメージも概念も異なるものとして商品化していかなければ、むしろ普及は遅れていくばかりだという気がします。電動自転車も立派なEVで、脱石油の移動手段というぐらいの発想の転換が必要ではないでしょうか。

液晶は、壁掛けテレビの高い理想を掲げた米国では実用化されず、むしろ電卓などから入った日本のメーカーが実用化に成功したという歴史があります。実用化できるものから商品化していくことが結局は技術を発展させるという教訓です。その点では電動バイクもそのひとつでしょうが、生産も普及も中国が先行しているようです。電動バイクの日本のベンチャー企業のテラモーターズも生産は確か中国だったと思います。

普通の自動車では、当面は脱石油では、ハイブリッド化が本命でしょう。劇的にガソリンは節約できます。そしてそのハイブリッドも、ガソリン価格の高い日本では売れますが、ガソリンの安い海外では、価格が高いというハンディを背負っています。ガソリンが高騰してきてやっと米国でも売れるようになってきた状態ではないでしょうか。

脱石油はEVと決めつけず、むしろ、どの分野なら脱石油をほんとうに促進できるのかを考えることが大切なのではないかと感じます。
 
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