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自然エネルギーによる発電分野で、どのような技術イノベーションが起こってくるかが、脱原発の流れを大きく左右することはいうまでもありません。

ようやく、その認識が広がりつつあるようにも感じますが、導入が手っ取り早いこと、また買取価格が高く、投資しても回収できる見込みが高いことから、太陽光発電バブルが一部に起こっています。しかし、太陽光発電そのものは、天候に左右され発電が不安定であること、また発電コストが高くつくこともあって、技術そのものに今ひとつ将来性を感じません。太陽光パネルを作るには、大量の電気が必要だというまるで冗談のようなことが案外知られておらずその点も太陽光発電の弱点です。

そんな「太陽光発電」ではなく、イタリアで「太陽熱発電」事業へのチャレンジが始まるという記事がWIREDにでていました。2015年から、30メガワット時の出力をもち、40,000世帯にエネルギーを供給する発電事業がスタートするそうです。
硝酸ナトリウムと硝酸カリウムで太陽熱を蓄積して、日没後もエネルギーを生み出すといいます。しかもこの技術によって生み出されるエネルギーのキロワット時のコストは、2020年には石油による発電コストと競合できるようになる見込みだとしています。

どれぐらい実現性があるのかは専門家ではないのではかりかねますが、もしこの技術で成功すれば、この記事の締めくくりにあるように、「イタリア経済危機のトンネルの終わりの、(太陽の)光を目にするための道がひとつ増える」という希望も湧いてきます。

しかし、実は太陽熱による発電は、日本が最初だったのです。1981年に香川県仁尾町につくられた発電所が、世界ではじめて太陽熱による1000kWの発電に成功していますが、コストを要するためにその後は実用化が進んでいません。太陽熱発電は鏡で直射日光を集めるため、湿度の高い日本では光が乱反射してしまい効率的に集光できないこともネックになっているようです。イタリア方式が日本でも使えるのかどうかの興味が湧いてきます。
またコニカミノルタが太陽熱発電のホームページを持っていますが、どうも蓄熱ではなく、光を集めるレンズに開発の重点を置いているので、イタリアの蓄熱方式とのハイブリッドな世界が広がればまた面白いのではないでしょうか。

自然エネルギーによる発電に関しては、世界の技術が競うオリンピック状態にあると思いますが、日本初のイノベーションが起こってくることを期待したいものです。

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