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やはり、通信キャリア間の競争はiPhoneのテザリングが鍵になりました。ソフトバンクとEアクセスの電撃経営統合劇は、孫社長と千本会長らしいドラマだったと思います。この統合についてはiPhoneによるデザリングのサービスが背景にあることはすでに報道されているとおりです。iPhoneをつかってPCやタブレットなどを高速通信でつなげることが可能となって、アンドロイド・スマートフォンの優位性の一角も崩れます。

さて、孫社長は話題も多く、ツイッターで親しまれている方も多いとは思いますが、千本会長とは、会長がコーディネーター役を引き受けていらっしゃった勉強会で、幾度か懇親会の席をご一緒させていただいたことがあります。京セラの稲盛会長を口説いて第二電電を立ち上げた実力者で、周囲を圧倒する強いカリスマ性をお持ちの方です。この経営統合はふたりのカリスマ経営者が進めたことでも注目しておきたいところです。

さてそのテザリングを支える回線ですが、ことLTEに関しては、エリアの広さでも速度の速さでもソフトバンクはauに大きく遅れを取っています。そこにテザリングを開始するとなると回線がパンクしかねないために、珍しく孫社長の歯切れが悪かったのですが、水面下では打つ手は打っていたという結果でした。しかし、いくらソフトバンクとEアクセスが経営統合しても、施設のパワーからいけばau一人勝ちとなってもおかしくないようです。こちらのブログでわかりやす解説がなされています。

それだけで優劣がつかないのがビジネスの世界です。というか、それぐらいハンディがあってやっとauがソフトバンクと勝負できるぐらいマーケティングや販売のパワーの違いがあるように感じます。今回の経営統合でも、結局はauが煮え切らないために、Eアクセス統合のチャンスを失ってしまったようです。日本型の合意をとっていく経営では、このスピードの時代にはついていけないということでしょうか。

この統合で、池田信夫さんはじめ、電波行政に詳しい人たちからは、ソフトバンクが「プラチナバンド」と呼ばれる700/900MHz帯で、2スロットの免許をもつことになり、違法とはいえないにしても、競争の公平性に欠くこと、また日本の電波行政の失敗が指摘されていますが、当面心配になるのがやはりNTTドコモです。
NTTドコモも合意を取って進める経営のせいでしょうか、大きなビジョン、つまり総論では風呂敷は広げ、それでは経営がまとまっていたとしても、実際のマーケティングになると尖った展開ができていません。しかし、欧米のキャリアではiPhoneを扱わないキャリアが苦しい状況に追いやられてきていることを考えると、またソフトバンクとauで、iPhone5の激しい販売競争が展開されその相乗効果による圧力で、下手をすると狩り場と化してしまいそうです。

これまでも、口では「反撃」といいつつ、実際には流出が続いてきたわけで、3つのキャリアが同じ程度の契約数で並ぶところまで追い詰められなければ、NTTドコモも本気にならないということでしょうか。もっとも、オリンパスのように追い詰められても、SONYとの資本提携というもっともイージーで効果のない選択をしてしまうこともありますが。

NTTドコモも、目先の防戦に目を奪われずに、そろそろサムスンやLG、HTCなどの海外製品に頼るのではなく、日本のスマートフォンメーカーを主導し、国際競争にも勝てるイノベーションを起こすような動きにでてくれればと願うばかりです。

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