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iphonehero5日経新聞でも紹介されていましたが、自宅で好みのデザインを買ってダウンロードし、スマートフォンのケースをつくってしまう。あるいは自分でデザインしたケースを自宅でつくってしまう。それはもう夢のような話ではありません。自宅でまるで写真をプリントするように、立体のモノをつくってしまうのが3Dプリンターで、3Dプリンターが、モノづくりの世界を変えようとしています。

スリーディー・システムズが2月に発売した「Cube」の価格は1299ドル(約10万円)で、個人でも充分に買える価格のプリンターです。またサイトではデザインの売買もできるようになっています。

情報通信革命がいくつもの分野で起こしてきたのは、「マス」から「個人」へのパワーの移動です。別に出版社やマスコミを通さなくとも、誰もがブログで、あるいはツイッターなどのソーシャルメディアで情報を発信することができる時代ともなり、もうすぐ出版も無料で自在にできるようになります、

モノづくりの世界でも同じです。製品が個人の嗜好への最適化を求めて多様化してきました。さらに一歩進めて、個人のニーズにあわせ製品をカスタマイズするサービスも、パソコンなどではあたりまえになってきています。T型フォードが工業化とマス生産の世界を切り拓いた時代から、技術が進展、進化するにつれ、産業の主導権がひとりひとりの個人へとうつってきています。

それに、消費者が買った家具を自ら組み立てたり、ガソリンスタンドで自ら給油するのがあたりまえになったように、ビジネスの一部の工程に消費者が参加し、売り手と買い手の
境界線が変化してきています。

しかしそれをもっと推し進めると、ひとりひとりが自らモノを作る時代、あるいは誰かが考えたデザインを買って、モノは家庭でつくるという時代がやって来るというのが自然な流れです。3Dプリンターはそんな時代が切り拓かれていくことを感じさせてくれます。

もうひとつ、3Dプリンターが変えそうなのは、モノの開発に消費者も参加できる時代になってきそうだということです。プロトタイプ(試作品)をつくるのは現在では非常に高額です。しかし、3Dプリンターがあれば個人でも、モノを設計し、プロトタイプをつくってしまえるのです。

いきなり素人がというわけにはいかなくとも、時計のデザイナーがオートバイをデザインしてしまうことも夢ではありません。カテゴリー間の壁がどんどん低くなっていくと思います。

日本の液晶テレビメーカーが、さらに高画質を狙った4Kの技術で優位性を取り戻そうとしていますが、いまひとつワクワク感がありません。日本の技術開発の構想力や創造力はどこに行ってしまったのでしょうか。
今ある技術の延長でさらに高度化させるという発想ではなく、なにか出来なかったことを可能にする。日本の技術開発もそんな方向に舵を切ってもらいたいものです。

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