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中国も、ほんとうにちゃかりしているなと感じる記事をウォルストリートジャーナルが伝えています。
上海が過去の反日運動から学んだこと―日本国総領事館の修理は高くつく - WSJ日本版 - jp.WSJ.com : 
上海総領事館はに厳重な警戒体制がしかれていたために暴徒からの襲撃を逃れたというのです。投石やペンキが投げつけられたのはほんの僅かで、用意されていた総領事館の「デモ用スペース」で50人程度が騒いだだけだったようです。

なぜ警備が万全だったのかですが、7年前に上海の総領事館が襲われた際に傷んだ外壁の修理で上海当局に請求された額がなんと1000万円を超えていたという過去があり、それに凝りて、また高い損害賠償を請求されることをなんとしても避けたかったのだろうというのです。

そんなところにも官製デモという印象を受けますが、デモ参加者も、先導者も警官だったという噂が中国のSNSあたりでは写真付きで流れているようです。今回の暴動もすべて中国政府が最初から意図してつくり、またその後もコントロール下にあるということでしょう。尖閣に向かった漁船に燃料代を出したということも、政府が演出してることを物語っています。

それにしても、一部の外壁修理だけで1,000万円とは、上海当局でなくとも驚かさせられます。ずいぶん立派な箱物をつくったものです。箱が立派な割に、今回の外務省の読みは甘く、また対応もいい加減だったのではないでしょうか。田中真紀子さんが外務大臣だったころに外務省は伏魔殿だと言ったことが思い出されてしまいます。

わかってきたことは、胡錦濤が強く反対した尖閣国有化を強引に閣議決定したことですが、おそらく外務省の意向があってのことでしょう。外務省は、それがどのような事態を起こすかを読めない素人以下だったか、あるいは意図的に尖閣で日中の緊張をつくりだしたかったのか、いずれかになります。

おそらく後者ではないかと疑っていますが、よくわかりません。日中の緊張が高まって誰が得をするのかで想像してみるのも面白いかもしれません。

それにしても国益とは何かということをもっと深く議論したほうがよさそうです。でないと日本と中国の双方で、政治がナショナリズムを煽って利用し、結果として双方の国益を損なうことも起こってきます。

それにしても創造性を感じる外交のサプライズって考えられないものでしょうか。

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