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アメリカの世論調査で有名なギャラップ社が行ったメディアが信頼出来るかどうかの調査結果では、新聞を信頼出来るとした人は25%しかなく、テレビではなんと21%に過ぎないという結果をGarbagenewsが紹介しています。グラフの推移を見ると、どちらも長期的に信頼性が低下してきていることがよくわかります。
信頼を失いつつある米新聞やテレビニュース:Garbagenews.com :
では日本はどうでしょう。公益法人新聞通信調査会が毎年世論調査を行なっていますが、2011年の結果を見ると、『情報源として欠かせない』では、新聞が58.5%、NHKテレビが58.3%、民放テレビが45.9%といずれも高い結果で、さらに『情報が信頼できる』はNHKテレビ71.2%、新聞63.4%、民放テレビ34.7%で、世代によって差はあるものの、日本ではアメリカよりもはるかにマスメディアへの信頼度はまだまだ高いようです。

おそらくインターネットから多くの情報を得ている人にとっては、信じがたい結果かもしれません。昨今はインターネットでマスコミ報道への批判が増えてきたように思いますが、真摯に耳を傾けないと、アメリカのような結果になってしまうことも当然予測されることです。ほんとうにそれほど信頼出来るのだろうかと疑問に思いながらも新聞通信調査会のレポートを見ていると面白い調査結果がでていました。

さまざまな組織や団体への信頼感の結果です。信頼度の高さのランキングでは、トップが病院、2位に報道機関、3位に裁判所が来ています。やはり報道機関への信頼感は高いという結果です。

それはそれとして、「非常に信頼感を持っている」と「やや信頼感を持っている」と回答した信頼層と、「あまり信頼感を持っていない」と「まったく信頼感を持っていない」と回答した不信層の比率で比較すると、お寒い結果が見えてきます。
ワースト3は「政党」「国会」「中央官庁」です。「政党」は信頼層が15.7%に過ぎず、不信層が75.5%です。「国会」は信頼層が27,6%で、不信層が65.6%、「中央官庁」も信頼層が28.1%、不信層が56.5%といずれも信頼している人は少なく、不信感で見られているのです。「検察」は信頼層44.1%、不信層が45.4%で二分している結果です。
信頼度

信頼されていない政治や行政が日本を統治していることに肌寒さを感じます。
政党も国会も中央行政も信頼されていないという結果を政治家のみなさま、また政党のみなさま、霞が関のみなさまは、きっとこの調査結果をご存知と思うのですが、どう受け止められているのでしょうか。政局ゲームをやっている暇があるのなら、政治の信頼回復にむけての努力をするべきなのですが、どうも現実をご理解されていないようです。

選挙で選ばれたから信頼を受けていると錯覚している人もいるのでしょうが、不毛の選択をせざるをえない国民にとっては迷惑千万といいたいですね。マーケティングの視点で言えば、変革を起こすチャンスがかなり熟していて、あとはそれを起こす人材が登場するだけの夜明け前の状況になってきているということでしょう。

次の時代を担う若い政治家の人たちは、もはやブランドとしての輝きを失った政党から出て、新しい政治づくりにチャレンジしていただきたいものです。

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