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今日はアゴラに、「なにが正解かわからない時代で大切なこと」を投稿しました。そのコラムへのコメントで、組織の規模や持っている力を考えると選択肢は限られる、負けているときはもっと選択肢が少なく、限られた選択肢の中で、現状ではなにがベストなのかは比較的容易にわかると思うというものがありました。確かに組織が小さいとできることが限られるのは事実です。しかし、いくら小さな組織でも、つねにどう判断し、行動するかの決定はつねに迫られており、しかもやってみなければわからないことばかりです。


スモール・ビジネスの良さは速く決めようと思えばいくらでも速く決定できることです。それもそうしようとすればそうできるというだけのことで、それは経営者の資質によるのでしょう。

若い時に脱サラしたので、スモールビジネスの経歴は長いのですが、ほんとうに悩ましいぐらいさまざまな選択肢はあります。選択肢がないと感じるのは、なにかもっと違う選択肢がないかと考えることを放棄しているだけではないでしょうか。

ビジネスには正解がありません。正解があるとすれば、みんな同じビジネス、同じ戦略になってしまいます。勝つための方程式があるということをいう人がいますが、基本の基本、それをすればビジネスとして成り立たない、継続させることもできないという常識はあります。しかしこうすれば必ずヒットするという法則があるとすれば、その人は誰にも教えません。

たとえばマーケティングで、SWOT分析をするとか、STPの枠組みで戦略を組み立てるというのがあります。それはベーシックな戦略を組み立てるための思考のフレームとしては役立つとは思いますが、しかしそれで大ヒットを生む正解に辿り着けるとは限りません。

それよりアイデアの発見は、直感を働かせることのほうがはるかに重要だと感じます。むしろ、分析やフレームはそのアイデアを検証したり、より具体化するためのチェックツールだというぐらいに考えておくことをおすすめします。

正解がない、だからもっと違う方法があってもいいはずだとアイデアを求めていくから、商品もサービスもビジネスも進化します。しかしなぜそのアイデアを選ぶのか、そのアイデアに賭けるのかの「なぜ」が弱いと、仲間の共感も、お客さんの共感も得ることは難しく、そのアイデアの正当性は失われます。

エリートが正解だと考える社会主義経済は崩壊してしまいました。ビジネスの多様性を生み出さず、またアイデアを考える動機を失わせたからです。正解がないから、ビジネスは多様化します。正解がないから、たとえ小さな会社でも個性的なビジネスで光ることもできます。正解がないことは、見方を変えれば、創造性が発揮できると考えれば、決して悪いことではありません。