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ニューヨークの5番街とか、銀座とかに旗艦店を華々しくオープンさせたユニクロ、「毎日の目覚めを快適にする」をコンセプトにした新発想のソーシャル目覚ましアプリUNIQLO WAKE UPの話題もあってさぞかし絶好調か感じさせますが、国内の売上ではどうも絶好調だった2009年秋冬以降は、壁にぶちあたっている感じがします。この4〜5月も失速気味で、既存店の月次売上でそれぞれ93.2%、89.7%と連続対前年割れが続いています。

月次情報のコメント
5月は、ゴールデンウィークおよび下旬に実施した誕生感謝祭の販売は好調に推移いたしましたが、中旬は気温の低下により、夏物の動きが鈍かったこと、
土日祝日の数が昨年に対し2日少なかった影響により、既存店売上高は前年を下回りました。
天候と土日祝日の数に不調の原因を求めるところは、なかなか優等生回答ですが、「しまむら」の月次情報を見ると4月も5月も既存店月次売上は、100.7%、107.4%となかなかの結果がでているではありませんか。

アパレル業界に消費回復の明るい話題が続いているなかで、ユニクロが伸び悩みはじめています。売上増を出店数を増やすことに頼り始めているというのはあまり健全とはいえません。やはり足元のビジネスの勢いが支えてこそ本物の勢いになるので、既存店の売上高の状況が気になります。

今年の秋には、原宿、渋谷、池袋、上野、大阪、名古屋、札幌などにも旗艦店を出店するようですが、旗艦店がユニクロ進化の起爆剤になることをお祈り申し上げますが、ビジネスの仕組みが、「進化した下着屋さん、実用衣料屋さん」なので、それで旗艦店を埋め尽くす商品を手当てできるかどうかが注目点です。

ユニクロのビジネスモデルは、激しく動くトレンドを追いかける世界のファストファッションや日本のアパレルとは異なっています。アパレル業界は在庫リスクとの戦いであり、だからファストファッションの場合は「売れたものを造る」仕組みになっています。売上結果かト売れ筋のトレンドを分析し、企画から製造のリードタイムをいかに短縮するかで効率に差がつくのですが、一般には2週間程度とされています。
しかしユニクロは大量発注、計画生産が前提の仕組みで、リードタイムが6ヶ月程度かかっているといわれています。「造って売る」ビジネスなのです。今売られているものは、半年前に企画がスタートしたものだということです。

それではトレンドを追うにはむいておらず、トレンドの影響をあまり受けない「進化した下着屋さん、実用衣料屋さん」なのです。いかに「UNIQLO WAKE UP」で素敵な目覚めを提供してくれても、ウキウキする素敵なファッションを提供するには、仕組みという根本的な問題があって、ちょっと動きが鈍いのです。その限界が来ていて壁にぶつかりはじめているということでしょう。月次情報の既存店売上高の対前年比をグラフ化しましたが、2009年秋以降は勢いがありません。

「進化した下着屋さん、実用衣料屋さん」の限界を突破しようと、企画力をあげるために、ドイツの著名デザイナーとコンサルタント契約をして、ファッション性の高い「+J」を2009年秋から発売したのですが、その効果も最初だけで昨年秋の商品発表で姿を消します。
ユニクロ

なにか、ヨーカドーが、元伊勢丹のカリスマバイヤーでその後「福助」に移籍した藤巻さんを衣料品部門の立て直しのためにスカウトしたのと似ていて、筋違いかなとも感じます。ヨーカドーも衣料品が不振なのは、「ものづくり」の仕組みそのものが拙いからで、それを「店頭づくりのプロ」に任せようとするのはどだい無理がありました。

ユニクロは、他のアパレル企業のようにトレンドをうまくつかむビジネスではなく、トレンドに乗らない価値ある衣料品を提供する、あるいはトレンドを創りだす新しい業態へと進化することを目指しているのでしょうが、もしそれを実現ための新しい発想がでてくれば面白いですね。
 
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