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面白い記事がありました。中国でスクウェア・エニックスが発売しているゲームソフト「ケインアンドリンチ2 ドッグ・デイズ」が中国を侮辱している内容だと中国の弁護士がエニックスを提訴したのですが、実際に制作しているのはデンマークの企業。エニックスはゲーム内容に決定権がなく、しかも中国では売られていないというのですから、発売元を提訴することはおかしく、反日感情が行き過ぎた結果としかいいようがありません。
レコードチャイナ:「中国人を侮辱」のゲームは日本製ではなかった!=度し難い中国人の被害妄想―中国メディア...:

そういった感情は、結局は強い被害者意識とコンプレックスの現れでしかありませんが、さらに質が悪いのは、コンプレックスが強ければ強いほど、過度な自信や歪んだプライドから声が大きくなっていき、一人相撲となっていくことです。植民地時代を経たために被害者意識が強いことは理解できるものの、過度なナショナリズムがひきおこすさまざまな問題は、中国を自ら孤立化させかねないアキレス腱です。

そうしている限り、グローバル市場のなかでは、反発も起こり、また共感を得ることはできず、いつまで経っても「世界の製造工場」から抜け出し、より付加価値の高いビジネス、つまり自国ブランドを育てることはできません。他を認めて初めて自らも認められるのですから。

しかし一方では人件費は当然ながら高騰してきており、「世界の製造工場」のポジションを維持することも難しくなる矛盾を克服できません。昨今は、中国経済や社会の限界は、共産党が支配しているからではなく、そういった国民感情から抜け出せないからという気がしてきています。

中国政府もそのことはわかっているはずですが、国民の政府への不満をナショナリズムを煽ることで解消することからなかなか卒業できません。政府の統治能力に緩みがでてきているからでしょうが、しかし、この記事が締めくくっているように、「他人から侮辱を受けてもいないのに強い被害者意識を持つことは、自らを辱める行為」でしかなく、こういった行き過ぎたナショナリズムを放置しておくことは自らの首を絞めているとしかいいようがありません。

日本でも一部にそういった傾向が生まれているわけですが、中国や韓国で見られる反日運動などにいちいち反応することは、同じようにコンプレックスを持っていることの裏返しでしかなくやめておいたほうが健全だと感じます。その情熱を、足元のビジネスや地域社会のなかでの創造とイノベーションに向けてもらったほうが好感が持てます。

嫌中、嫌韓といえば2ちゃんねるが思い出されますが、逆にその範囲に閉じ込める役割をも果たしていると感じているのですが、このところ2ちゃんねるが犯罪を放置し、運営放棄といった感じになってきていることも気になるところです。
2ちゃんねる、昨年の削除要請放置の5000件超 犯罪の温床に  - SankeiBiz(サンケイビズ) :

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