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なぜテレビが好んで出演させるのかは、いろいろな事情があるのでしょうが、エイベックスの社外取締役の岸博幸氏が、その立場で「違法ダウンロードへの刑事罰導入はどうなる?“ネットの自由”を強調する反対派に抱く違和感」とか言い出しているけれど、タイトルに【記事広告】、【エイベックスの主張】とでも書いてから記事にしたほうが紳士的かなと思います。また業界保護のために動く政治家がいて、国会審議にはいるのですが、衰退するビジネスを保護して、日本のイノベーションを遅らせることにならないかと懸念します。
違法ダウンロードへの刑事罰導入はどうなる? “ネットの自由”を強調する反対派に抱く違和感|岸博幸のクリエイティブ国富論|ダイヤモンド・オンライン:
そもそもエイベックスが言うかみたいな印象を持つ人も多いんじゃないでしょうか。ネットで生まれたキャラクターを、勝手にコピーしてキャラクターとして売るだけにとどまらず、商標登録しようとしたことで猛反発にあった「のまネコ騒動」が思い出されます。

岸氏のロビイストぶりには以前から批判がありました。まあ処世術が巧みというか、個人ビジネスとしては成功されているのでどうでもいいのですが、岸氏が一貫しているのはコンテンツ業界保護に偏った立ち位置です。そういった立ち位置に関してはもうずいぶん前から批判がありました。
benli: エイベックスの特別顧問は、違法配信のネタもとがレンタルだと問題視? :
 情報通信政策を動かすレコード会社のロビイスト - 池田信夫 blog(旧館) :

電子書籍についてもそうでした。コンテンツ産業が今後の日本にとっては重要になる、無料化の流れはコンテンツ産業を疲弊させる、だから電子化を進めることは慎重であるべきだという発想です。発想が単純で官僚的なのです。そこに欠けているのはユーザー視点と、産業はダイナミックに変化すること、変化しなければ衰退するだけだという視点です。

昨日のテレビ東京の『カンブリア宮殿』で富士フイルムの古森社長が出演され、写真業界にとってのデジタル化の激流は、トヨタが自動車を失ったらどう生きていくかに等しい試練であったこと、そのために事業変革にいかに取り組んだかを語っておられました。富士フイルムは元気に生き残り、一方のライバルであったコダックは経営破綻してしまいました。コンテンツ業界にとっても同じ事がいえるように感じます。時代の大きなうねりを無視した業界保護は、日本のコンテンツ産業をコダック化してしまう危険性をはらんでいます。

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音楽は、佐々木俊尚さんが指摘されているように、デジタル化とiPodやスマートフォンの普及によって、「聴く音楽」がどんどんアンビアント化してきました。つまり生活のなかでいつも流れているもの、どこでも好きな音楽が聞ける時代になり、むしろ「体験する音楽」に価値が移ってきています。
この傾向が逆戻りすることはなく、またCDからダウンロードへ、さらにライブへとビジネスも変化していきます。日本でもライブへのシフトは始まっていますが、まだこの流れに音楽産業は遅れを取っているのではないかと感じます。
プレスリリース ぴあ株式会社 :


米国ではすでに音楽配信が主流となり、CDは市場全体の40%にまで縮小したのですが、日本の場合は価格の高いCDがいまだに76%を占めているため、音楽市場は米国を抜く世界一の市場規模となるという珍現象まで起こっています。
(回顧 2011)音楽 世界首位、悩み多く :日本経済新聞 (有料会員限定記事)

世界一になるのは結構なことですが、それは日本が周回遅れになっていることをも物語っています。おそらくエイベックスも稼ぎの柱を変えていかなければならないことはわかっているはずですが、なんとか「無料化」の流れを阻止し、CD衰退化を遅らせたいのでしょうか。

米国の場合は違法ダウンロードの刑罰化を行ったことで、大学生を狙った訴訟が急増し、あまり健全な状態とはいえませんが、衰退するビジネスを守るためにロビイストを使って国会議員を動かすよりは、ビジネスモデルのイノベーションに邁進するほうがよほどか健全です。その点については、こちらのブログのご意見に賛成します。
違法ダウンロード刑事罰導入を阻止しよう(城所 岩生) - BLOGOS(ブロゴス) :


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