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佐々木俊尚さんの『「当事者」の時代』のなかで、社会部の記者と警察が公式の記者会見の場と、夜回りで警察の関係者宅に訪れ、質問への反応、あうんの呼吸で推し量って情報を得る二重の関係で結ばれている共同体だということが書かれていました。
警察によって情報操作される単純な世界ではないということですが、こと小沢元代表の陸山会問題に関しては、検察がマスコミを巧みに利用したのか、あるいはもっと異なるなにかがマスコミを突き動かしたのか、佐々木俊尚さんが書かれているように検察とマスコミの不思議な二重の共同体がそのようなメカニズムを生んだのかはわかりませんが、報道の暴走が気になりました。

「当事者」の時代 (光文社新書)
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しかも怖いのは、報道だと錯覚させるエンターテインメント番組などでも、裁判によって黒白が決まるはずなのに、小沢元代表を完全に黒と決め付けた一方的なコメントが垂れ流され、世論が誘導されたことでした。関西ローカルの毎日放送のラジオ番組の浜村淳にいたるまで、無責任に「この政治家は真っ黒だ」と煽りたてつづけたのです。そして与野党もその流れに乗ったことは、なにか魔女裁判を見るようにも感じたものです。

日本では、権力にとって都合の悪い政治家は、検察と、マスコミによって抹殺されるという不気味さが消えません。鈴木宗男元議員についても釈然としないものを感じますし、佐藤栄佐久前福島県知事の冤罪事件もそうでした。

被告が罪を認めているのならいざしらず、無罪を主張し裁判で係争中であれば、黒白は司法が下すべきなのです。マスコミが、告訴を重視し、裁くに等しい報道を行うことは、告訴さえすれば都合の悪い人は社会から抹殺できるという構造をつくってしまいます。それは成熟した国家ではあってはならないことではないでしょうか。裁くに等しい報道が重ねられ、それに乗って、国会で説明責任を求める、あるいは党員から外すということは、一見は筋が通っているかのように感じさせますが、政局に利用しただけだったように感じます。

さて、小沢元代表が、復活の神とされる熊野本宮神社を詣でたそうですが、どう復活し、今後の政治を変えようとされるのでしょうか。想像もつきませんが、日本の政治が揺らぎ、また停滞している状況を打開する新しい切り口となる理念やビジョンを打ち出すのでしょうか。すくなくともご自身が主張されていた二大政党制は、理念や政策ではなく、たんに選挙のために集まっている不可解な集団化し、綻びと限界を見せてしまいました。理念や政策による政党をつくろうとするのなら、民主党も自民党も分解し、政界再編を目指すべきだと感じます。

検察のあり方については、「陸山会事件の捜査の過程で虚偽の捜査報告書を作成したことが明らかになっている田代政弘検事について、本年1月12日付で、虚偽有印公文書作成・同行使及び被疑者不詳の偽計業務妨害罪で告発」したという動きもあるようですが、マスコミも権力の監視というなら、もっと掘り下げて報道すべきです。
暴走検察VS市民の最終戦争が始まった: カトラー:katolerのマーケティング言論 :

カトラーさんも書かれていますが、オリンパス問題を最初に暴いた雑誌FACTAも最新号で、東京地検の斉藤副部長の作成した捜査報告書と検察審査会の起訴議決書が酷似していることを表にまとめ指摘し、地検特捜部が検察審査会を告訴に誘導した疑惑が述べられています。

日経や毎日などの記事を見ると検察審査会制度の見直し論議が起こって来ることが避けられないとしていますが、見なすべきは検察のあり方のほうと考えるのが自然です。それを避けることは、検察とマスコミとの不思議な「共同体」は壊したくないということなのでしょうか。
小沢を嵌めた東京地検のワル:FACTA online (有料記事):


あまりこの問題に突っ込む気はありませんが、もっと透明な社会、もっと冷静な社会であって欲しいと願うばかりです。

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