人は必ずといっていいほど、挫折を経験したり、また出口なしのような行き詰まりに遭遇し、また挫折を経験します。そんな時に、もっと前向きに考えようとアドバイスされても、頭のなかには染みこんでこないし、ますます辛くなることのほうが多いものです。
行き詰まりから抜けだそうともがけばもがくほど、頭のなかには、さらに悲観的で悪いことばかりが浮かんできます。考えれば考えるほど、まるで蟻地獄にはまってしまったように、同じ考えから抜け出せなくなってしまいます。
処方箋1 挫折や行き詰まりは明日を生きるための糧だと考える
そう考えるのは、難しいことかもしれませんが、誰もが挫折や行き詰まりをを経験しているのです。むしろ順風満帆で育ったきた人は、さまざまな環境の変化に弱いものです。一生そんな環境でやっていける人は稀有です。どんなに他人から見れば、恵まれていると思える人にも、なんらかの試練が訪れてきます。親の七光りで育った人がいかに持ち上げられ、羨ましい人生を過ごしているように見えても、いざとなればどれだけ無力かを見ればよくわかります。
処方箋2 考えてもしかたがないことは考えない
悩み事を抱えている人に共通することがあります。岡目八目で、第三者として話を聞くからすぐに分かることですが、考えてもしかたのないことを一生懸命解決しようとすることです。
自分で解決できる問題以外は、考えてもしかたがありません。考えれば考えるほど、やがて置かれた状況の理不尽さに不満と怒りが頭を持ち上げてくるばかりです。
すこし冷静になって、自分の努力、自分の行いでなにか状況を変えることができる問題と、そうではないことを分けてみるのです。たとえば他の人の考え方やまして性格を変えるというのは自分を変える以上に難しいことです。自分自身を変えることができないために悩んでいるのに、まして人を変えるということはハードルがさらに高くなります。
上司に恵まれないとします。その上司を立派な上司に変えることはできません。期待しても無駄なだけです。考えてしかたないことは頭のなかから捨てさるのが一番です。考えてしかたがありそうなことに集中するのがいい解決の知恵を生みだす最良の方法です。
処方箋3 ヒントは一見関係ないところに潜んでいる
なぜうまくいかないのだろう、その原因を考え、その改善を考え、いい知恵がでるようであれば、まだ挫折しているわけでも、行き詰っているわけもありません。
ほんとうに挫折し、行き詰ったときは、自分の持っている知識や、過去の経験が効かないからそうなっているのです。原因はきっとここにある、それを解決するのはこうするしかない、しかしそれはできない・・・出口が見えてくるどころか。ますますぐるぐると同じ所を思考がめぐり、まったく光明が見えてこなくなります。問題から離れてみることです。ひょっとすると、自然の風景のなかにヒントが潜んでいるかもしれません。
今日のメルマガは、思考方法の切り替えについて書きました。ビジネスでも同じで、いくら論理的に考えてもアイデアに行き詰まったときは、一見まったく関係のない世界の原理を学んで見ると、いいヒントが得られることが多いのです。なぜなら発想や視点が変わる可能性があるからです。水平思考的なアプローチです。考える方法のスイッチを切り替えてしまうのです。
発想を思い切り変えよう!視点を変えれば先が見えてくる〜大西宏のマーケティ ング発想塾 :: 有料メルマガ配信サービス「フーミー」 :
挫折や行き詰まりは、発想の転換の必要性を自らが感じ取ったことにほかなりません。考えすぎない。気分を変える。正攻法で考え、煮詰まってしまうまえに、視点を変えてみることできっと出口も見えてきます。なお来週のフーミーのメルマガは、視界を広げるヒントに役だてばと思い、ビジネスでの水平思考の具体的なアプローチ方法のアイデアをご紹介していきます。
虫垂炎をこじらせて入院し、多くの方にご心配をかけてしまいましたが、おかげさまで昨日退院しました。今日からオフィスにでています。今後共お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
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