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なにが日本にとっての最大のリスクだと思われますか。この間の社会保障の将来問題、税負担の問題などを通じて、ようやくその根っこの問題は少子化だという認識が生まれてきつつあるのではないでしょうか。
田原総一朗氏「少子化でベーシックインカムは吹っ飛んでしまう」(BLOGOS編集部) - BLOGOS(ブロゴス) :


しかも少子化は、確実に問題を深刻化させる道をたどります。社会を支える労働人口が減少しつづけることによって、経済は衰退し、年金にしても、介護にしても、社会の維持も将来は困難な状況になることは目にみえていることです。難しい理屈は不要で、ソロバンを弾くだけでも理解できることです。今やソロバンを弾くほうが難しいかもしれません。今のままでは、将来の世代は、日本を捨て、海外に脱出するしか希望が見いだせなくなってしまうのではないでしょうか。少子化対策は、日本が克服しなければならないもっとも重要な課題だと思います。

さて、その重要な課題解決の政策のひとつが子ども手当で、与野党でその見直し協議が行なわれていますが、その名称をめぐって、民主、自民、公明間の実務者協議で合意が取れません。それぞれが意地を張り、対面をつくろうことに躍起になり、些細なことで小競り合いをしているように感じます。

たんに駆け引きにすぎず、綱引きというかチキンレースをやっているに過ぎないのですが、政治家はかくもお暇なのかと驚くばかりで、タイマーを置き、遅延行為としてペナルティを課し、タイマーが進むに従って、各政党の助成金を減額していくようなジャッジが欲しいとすら感じます。

しかし、それにしても自民党が子ども手当てをバラマキだと批判を展開してきたことには違和感があります。振り返れば、自民党政権下で少子化は進行しつづけ、それに対してあまりも無頓着でした。少子化問題ほど先の読める課題はありません。しかし、それを軽視し、自民党は無駄な公共事業、農業政策などにバラマキ、子ども関連予算を犠牲にしてきた歴史を自民党は背負っています。票につながる目の前の景気対策のために、将来を軽視しつづけてきたという批判にどう自民党は答えるのでしょうか。

発言するなら、少子化問題に対する国民が共感する価値観、また将来にむけ、どのように克服していくかのビジョンを示してからにしていただきたいものです。それを示せない限り、国民からの信頼は回復できず、敵失でしか支持率はあがりません。

もちろん、少子化問題は先進国が抱える問題で、人種のDNAのなせる技なのだと考える人もいますが、それを危機だと認識して知恵を絞らないといけないと努力するのもDNAのさせる技かもしれず、しかもフランス、イギリス、スエーデンは出生率の改善を実際に行なってきたことを考えると、日本でもまだまだやりようはあると思います。あとは価値観の共有や、政策への国民のコンセンサスづくりの問題です。

それにしても、地方主権化と少子化対策といった日本の将来にむけたカタチづくりのロードマップで競い合う政治はいつやってくるのでしょうね。思い切った新しい発想が今の既存政党から生まれそうにはありませんが、まずは夢と構想を描き、熱く語れる政治家が生まれてきて欲しいところです。

既存政党でもいいのですが、まずは他党批判を自ら封じたときに、新たなステージを自ら拓くことができるようになると思います。他党の批判は簡単です。しかし、そうしている限りはポジティブな価値観の発信力はもてません。どの政党でもいいので、はやくそのことに気がついてほしいものです。

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