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来年には続々とスマートテレビが登場してきそうです。ただ、日本市場は、かつてはなにかにつけ世界市場の先行指標となり、日本で実績のでたものが1〜2年後に海外で売れたものでしたが、昨今は逆に米国や韓国でブームになったものが遅れて日本にもやってくる分野が増えてきたので、スマートテレビも日本では2年とか3年先になるのかもしれません。

日本に技術がないわけではなく、消費者が保守的でもなく、ネックになってきたのは、事業を起こすプレイヤーの不在や力量不足など、供給側の問題です。

スマートテレビで日本のテレビ売り場もサムスンブランドが並ぶのかもしれませんが、めんどうな日本市場はスルーするかもしれません。

日本の家電さんもヤル気にはなっているようですが、スマートテレビは、3つの方向で発展していきそうです。

スマートテレビと、スマートフォン、タブレットPC、PCを通信でつなぎ、連動させることがあります。SONYが掲げる4スクリーンです。まあ機器が連動しあうことは便利ですが、こちらは人と人のコミュニケーションをさらに便利でリッチにすることのメリットが大きいと感じます。

またモノとモノをインターネットで結ぶ、たとえばエアコンとか、照明とか、冷蔵庫とかを結ぶコントロールセンターとすることがでてくるでしょう。“Internet Of Things”です。カンに過ぎませんんが、こちらは消費者向けよりも、産業向けで普及していくように感じます。
「スマート家電」の時代がやってくる  試される日本企業の潜在力 :日本経済新聞 :

しかし本命は、やはり好きな時間に見たい番組、またゲームなどを自由に楽しめるテレビということろでしょう。
しかし、そのためにはグーグルがいくらスマートテレビのアンドロイドを供給しても、家電メーカーがハードを開発しても、楽しむための番組コンテンツやアプリをスマートテレビに供給する事業者としてのプレイヤーが揃わないとタダの箱になってしまいます。ひとつの業界だけでは完成しません。技術だけの問題ではないのです。

どこがネックになってくるのだろうか、本来はスマートテレビを牽引するプレイヤーでありながら足をひっぱるのはどこだろうかと考えるとやはり放送局だと感じます。あのライブドアの堀江さんがフジテレビ買収をしかけた頃は、ネットと放送は別物だと言っていた人も多かったのには驚いたのですが、その当時とは時代も変わりました。
もう放送とネットの融合なんて当たり前で、ただ後は、どうやって放送とネットの融合で稼ぎ出すかのしくみだけの問題なのですが、現状はちまちまとビデオオンデマンドを実験的にやっているだけで、本気度が伝わってきません。たとえばフジTVビデオ・オン・デマンドは、30日見たい放題で、一ヶ月1,575円、一番組だけだと315円は、まったく普及を想定していない価格設定です。

スマートテレビが売れればまた考えなおそうということでしょうか。

直感的には、全放送局で月額1,000円未満、一番組50円以下、あるいはタダなら利用が急増するでしょうが、コスト積み上げではなく、それぐらいの価格にするためにはどのようなビジネスモデルが必要なのかという逆発想をしてもらいたいものです。当然広告収入で稼ぐというところに行き着くと思います。確実に見た人のプロフィールや視聴傾向をとらえることのできるインターネットと広告は親和性が高いのです。

そろそろ、日本の放送局も世界最先端のビジネスモデルづくりにチャレンジし、日本の成長戦略に貢献してもいいのではないかと感じます。放送局の経営者の方々には、大きな志を掲げて、イノベーションの実現、スマートテレビ普及に命を賭けていただきたいものです。

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