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コダックと言って、今の若い世代の人たちに通じるか心配ですが、コダックは写真産業を支え、また映画産業を支え育ててきた押しも押されぬ世界ブランドです。
そのコダックが、「特許ポートフォリオの売却で利益を得るか、社債発行により新たな資金を調達できなければ、向こう1年事業を継続することが困難になる可能性がある(ウォール・ストリート・ジャーナル)」と経営の窮地に陥っています。コダックが米証券取引委員会(SEC)に提出した詳細な報告書で明らかになりました。
コダックは、かつては富士フイルムが、追いつけ追い越せと開発を競いあった良きライバル企業だったと思います。
日米貿易摩擦が加熱していた頃だったと思いますが、コダックが、日本の写真フィルム市場で圧倒的なシェアを持つ富士フイルムを不、公正な貿易慣行や輸入障壁をつくっているとしてスーパー301条違反で提訴したことがあります。
富士フイルムがそれを反証する膨大な資料をインターネットで展開し、直接アメリカの社会に訴え、訴訟を取り下げさせたことがありました。経営とインターネットが関わる歴史的な出来事だったのではないでしょうか。尖閣沖の行船衝突ビデオ問題のときにも紹介させてもらいました。
その後コダックと富士フイルムの両社に襲ったのは、デジタル化という破壊的イノベーションの荒波でした。それまで両社の稼ぎ頭であり、収益の大きな柱だった写真フィルム市場の急激な縮小でした。しかもデジカメも価格下落が激しく利益がでません。
 
今のSONYやパナソニックが液晶テレビ事業で赤字を抱えるに至ったのことは、原因には差があるにしても、状況はよく似ています。
しかし、その両社の歩みも命運も決定的に異なっていきます。事業再編に富士フイルムは積極的に取り組み、コダックはそれに失敗したとしかいいようがありません。
グーグルファイナンスでコダックの業績を見ると、売上の減少と赤字が続いています。2010年12月期の決算で売上高は、72億ドル(約5600億円)で、4億4千万ドル(約340億円)の営業損失でした。
一方の富士フイルムは、2010年3月期決算は赤字でしたが、2011年3月期連結決算には回復し、売上高がおよそ2兆2千億円で、1360億円の営業利益をだしています。
つまり危機を迎え、それをどう乗り切るか、そこで大きく経営力の差がでたということでしょう。歴史の荒波の怖さをつくづく感じるとともに、どの土俵で戦うか、資源をどう集中し、事業を再編するかという経営戦略の重要性をこの両社が物語っています。

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