人気ブログランキングへ

突然解任されたマイケル・ウッドフォード前社長兼最高経営責任者(CEO)の電話インタビュー記事を、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。
【インタビュー】オリンパス社長解任劇の背景=ウッドフォード前社長 - WSJ日本版 (有料)

同記事によると、ウッドフォード氏は、書簡で「重大な企業統治上の懸念」を理由に、菊川剛会長と森久志副社長に対し辞任を求めていて、話し合いを持とうとしたところ、突然開催された取締役会で解任されてしまったと明かしています。

「重大な企業統治上の懸念」とは、不透明な企業買収に巨額の資金をつぎこみ、それが赤字化していることです。なんと、ウッドフォード氏は、その疑いをこのブログでも記事を紹介したことのある雑誌FACTAで知ったというのです。有料記事ですが、元の記事を紹介しておきます。
オリンパス 「無謀M&A」巨額損失の怪:FACTA online:
 オリンパスの「尻尾」はJブリッジ:FACTA online :

オリンパスは、内視鏡では世界のトップメーカーで、内視鏡を中心とした事業は2011年3月期決算で営業利益693億円を稼ぎ出しているのですが、デジタルカメラ事業が不振で赤字だというだけでなく、さらに拡大を求めて行ったM&Aの買収先は債務超過、赤字の垂れ流しという状態で、それらが響いて財務体質を悪化させています。

事業構造そのもの、また無謀な企業買収も規模を追い求め、「集中と選択」とは程遠い、「総合」の罠にはまってしまった姿がそこからは読み取れます。経営学者の三品和広教授著の『どうする? 日本企業』のケーススタディとして扱ってもいいのではないかという事例です。
どうする? 日本企業
どうする? 日本企業
クチコミを見る

そこまでなら、英国の医療機器メーカーの買収や、三社あわせて2億円の売上にも満たない企業を700億円で買収するという最初から理にかなっていない無謀なM&Aを行い、オリンパスの経営の屋台骨を揺らがせたということで、菊川会長の経営の失敗で終わります。

しかし、どうもそれでは終わらないようです。ウォール・ストリート・ジャーナルでは、英国の医療機器メーカー買収の際にアドバイザー会社であるケイマン諸島に登記のあるアグザム・インベストメントと、ニューヨークに登記のあるアグゼス・アメリカに支払われたふつうでは考えられない報酬について触れていますが、FACTAはさらに、その他の三社の子会社化に関して、反社会勢力との関係が疑われているともいわれるファンドがからんでおり、そこに巨額の資金が流れたとしています。

オリンパス側からウッドフォード前社長の発言に反論がでていますが、まったく説明になっていないと感じます。
オリンパスが解任前社長の発言に反論 「他の経営陣とのかい離が原因」 - MSN産経ニュース :

ウッドフォード前社長は、「もし、あなた方に辞任の意思がないならば、信認義務の下、私は当社のガバナンスに関して持っている基本的な懸念をしかるべき団体に提起することとなる」としているようですが、ここまで波紋が広がると社長解任で幕引きとはいかず、第二幕がありそうです。

このままでは、日本の企業体質がみんなそうなのかという誤解を全世界にばらまくことにもなり、オリンパスにはしっかりした説明を望みたいものです。

しかし、それにしても、日本の新聞各社が、雑誌FACTAと海外紙の記事をネタにして記事を書いているとしか思えないというのもどうかと感じますね。

応援クリックよろしくお願いします

人気ブログランキングへ

サーバーもソフトも不要のSFA「アクション・コックピット」。
使いやすさに加え強力分析ツール「アクション・アナライザー」登場
アクションコックピット