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何年か前にNTTドコモが「そろそろ反撃していいですか?」というコマーシャルをやっていたのをご記憶のかたもいらっしゃると思います。驚くような値下げでもして、キャリア間戦争を巻き起こすのかと思いきや、iPhoneを錦の御旗にしたソフトバンクに逆に攻めこまれるがままに、契約数で当時は52%程度あったシェアも昨今では46%という状態となってしまいました。

それにしても不思議なコマーシャルでした。わざわざ重要な内容を知らせずに、期待感を煽るティザー広告を展開し、お手並み拝見と思わせたまではよかったのですが、当時のトレンドワードだったWEB2.0にあやかった広告の遊びだったとしか思えず、がっかりでした。そういえばこんなブログを書いていました。
どうぞ反撃してくださいね。お手並み拝見 - ライブドアブログ :

さて反撃を見ることも体験することもなく、あとは、いつアップル帝国に白旗を振るか、いやアンドロイド共和国の繁栄の先頭に立って頑張り続けるのかに興味が引かれますが、ちょっと面白い記事を見つけました。

シャープがドコモ向けに供給している「ドコモ スマートフォン AQUOS PHONE SH-12C」をベースに、フランステレコムにスマートフォンの供給を開始するそうです。3D対応液晶とツインカメラを搭載していて、AQUOSテレビととHDMI接続することで、動画やゲーム、ネット上のHD動画などのコンテンツを大画面で楽しめるというものです。スマートフォンとテレビを無線LANではなく、コードで繋ぐというのはどうかとは思いますが、千里の道も一歩からで、シャープの欧州市場での復権のはじまりとなれば幸いで、ご健闘をお祈り申し上げます。
フランステレコム向けに「AQUOS PHONE」の納入を開始 | ニュースリリース:シャープ :


グーグルのアンドロイドの軒先を借りつづけるのも、アップルとのお付き合いをはじめるのも結構ですが、そろそろ世界に向けて発信するNTTドコモ発のイノベーションを期待したいところです。
シェアを落としたとはいえ、ドコモはキャリアとしてはいまだに市場リーダーです。リーダー戦略の鉄則は、市場そのものを育成し、拡大すること。その基軸を貫いてもらいたいと願います。

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