iPad2よりも薄い、しかもウィンドウズ7とアンドロイドを同時サポートしているタブレットPCが発表されました。将来的にはウィンドウズ8、Ubuntuなど、5つのOSを同時サポートできるようにするとか。
ところで、それを聞いて感動しますか。ワクワクする期待感が湧いてきますか。
きっとそう感じない人が多いのではないでしょうか。
種を明かすと、中国深セン市のパソコンメーカーが発表したものです。確かに、そのレベルまで薄型化する技術を中国のメーカーも持ったのかと感心しますが、あまり興味を感じません。
レコードチャイナ:iPad 2より薄い!「世界最薄」のタブレットPC誕生―中国 :
中国製だからでしょうか。違うと思います。それがSONYであっても東芝でもシャープでも同じだと思います。
ハードが薄くなることはいいと思うのですが、浮かんでくるのは、それでなにか新しいコトが起こるのだろうか、なにかこれまでにないコトができるようになるのだろうかという疑問です。
中国の「世界最薄のタブレットPC」は、ふたつのことを物語っているようです。ひとつは、この分野では、製造ではすでに中国は世界の中心地ですが、開発でも中国が急速にキャッチアップしはじめていることです。
しかし、もうひとつは、いまやこの分野の競争の焦点は、ハードの仕様や機能よりももっと上位に移っており、ハードはその上位の価値を実現するための要素に過ぎないことです。だから感動も、共感も、感心も持てません。
「世界最薄のタブレットPC」を報じた記事には、パクリいわゆるコピー品で悪名高い深センが「今回、欧米を追い抜き、世界中を心服させた」としていますが、そう思っている限りは低価格でマイナーなブランドとしてしか市場は受け容れないと思います。
競争の焦点は、ハードだけでなく、コンテンツやアプリを提供するプラットフォーム、またクラウドのサービスをいかに組み合わせて、新しい価値の創造ができるかです。また新しい体験をつねに生み出し、提供してくれるといったブランドへの期待をつくりだすことです。
それは、視点を変えると価値を決める主役が、供給側から消費者やユーザーに移ってきていることを物語っています。
薄さや、どれだけのOSに対応しているか、あるいはCPUの速さ、搭載している機能の種類の数などは客観的な尺度で優劣が決まりますが、新しい体験がどれくらい価値をもっているか、どのブランドが好きか、またどのブランドが期待できるかは人の心が決めるからです。
中国がほんとうに脅威になるのは、ハードではなく、消費者やユーザーに目を向け始めたときではないでしょうか。
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