人気ブログランキングへ

菅さんが同窓会で「「私もなでしこジャパンに負けず、いくら得点されても逆転するためにがんばり抜く」と継続に意欲を見せたとか。国民からの支持を失っただけでなく、党内からも辞めることしか期待されていない、孤立した状態で、逆風を逆転するとはずいぶん大胆な目標です。
毎日jp - 毎日新聞のニュース

なでしこジャパンと違って、その目標を達成する状況はどこにもありません。すくなくともなでしこジャパンは、がんばっただけでなく、アメリカ戦を問わず、つねにボール支配率で相手を上回っていました。だから逆転するチャンスもつくれたのです。それに菅さんにはチームをまとめることができません。おそらく上司にしたくない政治家でアンケートをとれば断然トップの結果になるものと思います。報道のカメラが捉えた海江田さんの手のひらに書かれた「忍」の一字がそれを象徴しているようです。

しかし菅内閣のわずかに残った支持率も、そのほとんどが、この時期に内閣が変わることは望ましくないといった消極的な支持でしかありません。また野党からすれば、菅さんにはがんばってほしいというのが本音でしょう。がんばればがんばるほど、菅内閣の能力のなさをアピールできるのですから。

今朝のTBSの時事放談で、石破さんが、菅さんには質問にまともに答弁してもらいたい、いままで質問にまともに答弁したことがないと苦言を呈したときに、馬渕さんが苦笑しながら、次のリーダーに期待する内容に切り替えたように、与野党共に、もう誰もなにものをも菅さんには期待していません。

菅さんは、自民党戦略本部が「原発維持」とか「公共事業」などの方針をだしてくれたから、逆転の可能性を感じたのでしょうか。
東京新聞:既存の原発維持 公共事業拡大 民主との違い 自民前面:政治(TOKYO Web) :


それにしても自民党もどうしてしまったのかと感じます。原発維持と言ったって、どう維持するのでしょう。菅さんが脱原発だから、こちらは原発維持では幼稚すぎます。どちらにも具体性がありません。なぜマスコミにこなれていない政策を流してしまったのか、理解に苦しみます。

既存原発維持と緩やかな脱原発、あるいは発電方式を多様化させ原発依存度を下げることが、どう違うのかもよくわかりません。

それよりは、国民、またとくに原発周辺の地域住民の人たちに、どうすれば納得してもらえるのかの方針がなければ絵に書いた餅です。古い施設は廃炉になるでしょうし、新しい原発をつくることのハードルは以前に増して高くなっています。

しかし自民党がどのような新鮮味のない政策を打ち出したとしても、このままでは次の総選挙で、民主党への批判票が最大野党の自民党に流れることになると思います。壊滅的な打撃となる可能性だって十分ありえます。

もう総理としての資質がどうかを超え、菅さんの言葉、一挙手一投足に生理的嫌悪感を感じている人が多いことを感じます。でなければ被災地訪問の際に、罵倒の声はなかったはずです。そうなると理屈ではどうしようもないのです。居座れば居座るほど、菅さんは国民の心にある嫌悪感を深めるだけです。

もし流れを逆転したいのなら、よほど国民があっと驚き、それならば日本の将来が期待できそうだというサプライズが必要です。脱原発ではサプライズになりません。がんばれば、がんばるほどそれはサプライズからは遠のき、逆風は加速します。むしろ正しい解は「がんばってはいけない」のです。菅さんに残された仕事はどう引き際をつくるかしかありません。

もしかすると、菅さんもそういったことをわかっていて、自らが居座ることでイメージを下げに下げておいて、総選挙前に次のリーダーに首相の座を譲れば、流れの逆転もありえる、それで自身の影響力も残せると読んでいるのかも知れません。

しかしどう転ぶかわからないのも政治です。なにかのきっかけで、党内に亀裂が生まれ、民主党の分裂となれば、政界再編という面白い展開になるかもしれません。むしろそれを期待したいところですが、これだけは読めません。

そして自民党は、菅さんや民主党がどうであれ、人びとを惹きつける理念やビジョンを構築しなけば、ほうとうの国民の支持はえられず、結局は批判票というバブルに乗った政権になってしまいます。政治は不安定になることは間違いないでしょう。非難と失望の矛先が菅さんから谷垣さんに移るだけです。

現代は、それぞれの政党支持者、あるいは支持母体よりも、浮動票の動きが選挙を左右します。浮動票をとらえるには、国民が共感できる理念やビジョンを掲げ、日本がよくなるという希望や夢を国民に感じてもらうしかありません。

次世代を担う政治家のみなさまには、与野党を超えて、日本再生にむかう理念とビジョンで競い合い、ぜひとも切磋琢磨していただきたいものです。

応援クリックよろしくお願いします
人気ブログランキングへ