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マスメディアの報道がまるで雪解けのように溶け始め、質が劣化しはじめていることを昨今はしばしば感じます。今回も、今では松本前震災復興大臣に非難が集中した問題のシーンが洪水のように流れていますが、最初から報道していたわけではなく、「今の最後の言葉はオフレコです。書いたらその社は終わりだから」という言葉の前に沈黙していました。

なぜ沈黙したかは、松本前震災復興大臣の支持団体が「部落解放同盟」であり、「同和のタブー」を恐れてのことだろうというこれらの記事に書かれていることが納得出来る理由です。

池田信夫 blog : 松本発言をめぐる奇妙な「空気」 -:
松本復興担当相の辞任騒動に見る民主党の「闇」 メディアはなぜ暴言を報道しなかったのか JBpress(日本ビジネスプレス) :

問題の映像を唯一報道したのは東北放送です。しかし、波紋が広がったのはその日の夜になってYouTubeにその映像が投稿され、100万回以上も再生されて大きな反響を呼んでから、やっと翌日になって、恐れている問題も、赤信号もみんなで渡れば怖くないとなって、各マスコミが報道しはじめたという経緯です。

組織はまるで慣性の法則が働くように、さまざまな慣習、価値観、過去の積み重ねのなかで蓄積された暗黙の基準で縛られることが一般的です。またそれが組織のもつ文化として伝えられていきます。だから、新入社員で入ってきた人たちも、最初の2〜3年は消費者としてのものの見方、若者の価値観や文化を持っていても、やがて会社の文化、売り手の論理、組織のもっているものの見方に染まってしまいます。

池田信夫さんは、日本がだめになったのはそんな過去から引きずってきた「空気」だとしていらっしゃいますが、その通りだと思います。コンプライアンス不況といわれるのも、過剰なコンプライアンスは、「空気」に正当性を与え、新たなチャレンジをリスクとして排除してしまいます。
しかも情けないのは、他の社がやりはじめると、われもわれもと(当日は放送しなかった)同じビデオが何回も出てくることだ。1社だけだと「糾弾」されるが、みんなでやると安全だからである。日本をだめにしているのはこういう「空気」だということを、マスコミは身をもって教えてくれる。
しかし、注目したいのはYouTubeが果たした役割です。

この話は、現在は神戸大学から甲南大学に移られた加護野教授がかつてよく話されていたカマスの話を思い出させます。水槽のなかにいるカマスと餌の間にガラスで仕切ってしまいます。すると餌を食べようとしたカマスはガラスに頭をぶつけ、その痛みを学習して、やがて餌に近ずかなくなります。そっとガラスの仕切りを取り除いても餌のところに行かないというのです。

ではどうやって、このカマスを助けるかです。

なにも知らないカマスを水槽に入れると、普通に餌を食べに行きます。それを見て、やっとなにも障害がなくなったことをカマスは気がつくという話です。

ほんとうの話かどうかはわかりませんが、今回のマスコミの動きはこのカマスと同じです。東北放送が流したのは、地元メディアとして、松本前震災復興相の言葉や態度に怒りを感じたからかもしれませんが、YouTubeがなければ東北放送は東北の一部地域でしか流れず、大臣の辞任と菅内閣を追い詰めるような事態を引き起こしませんでした。YouTubeがなにも知らないカマスの役割を果たしたことになります。

YouTubeというメディアも、マスコミからすれば辺境からやってきた存在です。また記者会見でも記者クラブの厚い壁が破れ、フリージャナリストが参加するようになって、またそれがインターネットで流れるようになって、いかにマスコミの記者の質問が紋切り型なのかを見せつけています。

産業や人材の思い切った世代交代を促すことが、そういった辺境を取り込む鍵になってきますが、日本は大きな変革をつくりだすことはあまり得意ではありません。我慢する文化が根強いからです。

しかし、このまえご紹介したフリードマンが『激動予測』で語るように、日本は地震型社会であり、地中のマグマにエネルギーがたまりにたまると、突然大きく変化します。明治維新、太平洋戦争への突入、さらに戦後復興など、日本は突然姿カタチが変わる社会です。

この震災、福島第一原発事故と放射線汚染への不安、所得が減る中での、輸入価格の高騰による生活への影響、さらに増税への流れの中で、やがてなにかがきっかけとなって、日本を大きく動かすマグマの爆発が起こる気配を感じます。

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