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プロ野球に限りませんが、スポーツ番組の解説者のなかには、選手への不満を語り、欠点をあげつらう、また監督の采配を批判ばかりやっている人がいます。プロ野球を楽しむための解説、スポーツの面白さやゲームの醍醐味を伝え、ファンを増やす解説をしようと思える解説者が多くはいません。ファンの不満とストレスを煽っているとしか思えないのです。しかも、そういった解説者にかぎって、たいていはいいプレイに対しては黙っていることが多いのです。

昨日もそんな解説を聞いていて、今回の震災や福島第一原発事故をめぐっての政治やマスコミ、またそこに登場するコメンテーターの人たちが重なっているように感じました。

もっともよくないと思うのは、特に福島第一原発事故があたかも菅総理の初動のまずさが甚大な事故につながったような認識をつくりだし、政治利用した人たちがいることです。現場対応でなんらかの事故を防ぐ方法があったかどうかは定かでないにしても、間違ってはならないのは、事故が起こった原因は、震災とその後の津波による電源喪失でした。冷却が行うことができず、メルトダウンとメルトスルーが起こったのです。

誰が総理であっても、その後の事故の展開を止めることはできなかったはずで、初動のまずさが問題ではありません。

それは、まるでこれまで泥棒にはいられたことがないので、家の鍵をはずしておいて、まさかの泥棒にはいられ、それを知ったときの家主の行動が悪かった、もたついた、あたかもそれによって金をすべて盗まれたと非難しているのと同じです。しかも、非難している人たちの仲間がその家の鍵をはずしていたのですから、これほど不思議な光景はありません。

冷静な議論を行うなら、なぜ幾重にも対策がとられ、安全なはずだった原発に甚大な事故が起こったかを問題にしなければなりません。原因は、原発の安全性よりも、施設の建設や稼働の優先、また安全コストの削減を行うために、安全基準を押し下げてきたことであり、電力会社、経済産業省、またこれまでの政権が福島第一原発事故発生の原因をつくってきたことです。だから小泉元総理も原発政策については自らの講演で反省の言葉を述べていらっしゃいます。

情報の隠蔽体質が指摘されています。たしかに情報の開示が遅れたり、錯綜しています。この問題も東電や霞が関官僚の情報の隠蔽体質、責任逃れの体質があきらかになってきており、根深い問題です。

しかも情報が開示されてこなかった、政府が国民を欺いてきたのは今に始まったことではありません。ウィキリークスによって暴かれた外交文書や期限が過ぎたために公開された米国の外交文書で、さまざまなことが明らかになりました。それを過去のこととして片付けてしまうのか、今後のあり方にいかしていくのかは、原発事故の情報の公開に関して世界中から注目されています。

今必要なのは、さまざまな困難な状況のなかで、私ならこうするという建設的な提言です。こうしたほうが被災地の復旧や復興がいいように進む、さらに原発事故の収拾、賠償問題、さらに放射性物質による影響などをこう解決するという提言です。しかもこれだけの数の提言をしたというアリバイを主張しても、中味がなければ話になりません。

「ポスト菅」でまたさまざまな動きがあるようですが、日本にもっとも求められているのは、国会という器のなかで与野党がうまくいくということではなく、どうすれば国民にとってよりよい解決ができるかのコンセプトやビジョンです。

口をとがらせ、批判していてもいいアイデアや知恵はでてきません。むしろ肩の力を抜き、冷静に事実を見つめ、焦点を絞っていくことで、いい解決方法もうかんでくるのでしょう。逆に起こっている事態が深刻なだけ、それだけ冷静にならなければさらに混乱を増幅することになります。

与野党ともに、政策のコンセプトやビジョンで徹底した議論ができる体質転換をはかってもらいたいものです。自ら解決方法を提示し、行動することは、日本では率先垂範に通じる「イニシアティブをとる能力」といわれています。おそらく日本の政治のリーダーに求められているのはそれだと思います。日本中、課題が山積みであり、そろそろ政治家もマスコミも政局よりは、本質的な問題にもっと集中してもらいたいものです。

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