人気ブログランキングへ

巷の一部では、ソフトバンクの孫社長を総理にしたらどうかという話しも飛び交っているようですが、その是非は別問題として、菅総理や官邸の人たちのリーダーシップの欠如に怒りを感じている人は被災地の人たちに限らず少なくありません。

しかし、では与野党ともに、誰が総理になればリーダーシップが発揮でき、この困難な状況に対処できるのだろうかというと、候補が浮かばないというのも事実でしょう。

日本の政治の世界は、政治をファミリービジネスにすることや、官僚の人たちのひとつの出世の場にする機会づくりはしてきましたが、ことリーダーを育てることができなかった、そのツケがいまやっきているということかもしれません。

もしかすると、変化の激しい時代に、リーダーを育てるというのは極めて難しいことなのでしょう。育ててバトンタッチしようとする先人のさまざまな知恵や知識がすでに時代に適していないことだって考えられます。

むしろリーダーが勝手に頭角を現してくるしくみをつくることのほうが重要だということだと思います。

アメリカの大統領制は、その選挙期間を通じて選抜され、勝ち抜いていく方法なので鍛えられます。しかし議会制民主主義の場合は、そういったプロセスが弱いために、どの候補者のほうが、国会議員や地方議員にとって誰を選んで顔にしたほうが選挙に有利かの人気投票になりがちで、選抜のプロセスに欠陥があるようにも感じます。

その欠陥を正すためには、今の政党政治がはたして良いのかどうかも見直す必要があると思います。政党助成金という制度がある限り、党に個々の議員が拘束されるために活動を支える資金の自由度は低く、また個人献金が定着していない日本では、ブレーンを組織化するなどの資金を個人が得ることは困難な状況です。

おそらく、国政から正すというのは至難の業であり、もうすこし小さな単位である地方自治体のほうがやりやすいのでしょう。個性的なリーダーを地方で育てる、やがては、地方のリーダーのなかから日本のリーダーを選ぶという方法が考えられます。

時代は複雑性を増してきています。複雑性に対処するためには、対処する単位を小さくすることが重要です。今回の震災でも、繰り返し書きますが、東京からの遠隔操作では駄目なのです複雑性の塊です。現地でなければなにが現実か、またなにが課題であり、なにから手をつけるべきかすらわかりません。

そもそも、長い経済の停滞を甘んじてきたことは、なによりも日本の政治体制、また官僚体制の時代適応能力の限界を示す確実な証拠です。

東京で会議を踊らせれば踊らせるほど、空虚で抽象的な議論が長引くだけです。日経ビジネスの表紙で清水社長が頭を下げているその指先と目線が資料にいっている写真が話題になっていますが、まさに形式主義そのものです。

誰が責任をとるのかわからない、したがって利権をめぐる争い、党利党略による足の引っ張り合いの場となってしまった国会ではなく、実際の課題に対処する機会のある現場からリーダーを育てること、そういう意味でも地方自治体の地方政府化、地方主権を確立することが急務だと思います。

応援クリックよろしくお願いします
人気ブログランキングへ

低価格を実現した営業力パワーアップSFA。
高機能で使いやすい「アクションコックピット」
アクションコックピット