ユニクロの不振とは裏腹に、寒さが続いているために冬物商品が売れ、アパレル業界のなかには好調な会社がでてきているようです。
そのユニクロですが、2011年8月期の上期で、既存店売上高が前年を超えたのが、2011年1月の110.7%だけで、上期トータルでは、90.1%に終わっています。また3月にはいっても、寒さ続きの好機をとらえることができず、逆に東日本の震災の影響を受け、対前年比で89.5%でした。
海外事業は好調なようですが、なぜユニクロの快進撃に国内ではブレーキがかかってしまったのでしょうか。
最大は、ユニクロはヒートテックなどの機能性衣料でヒットさせてきたのですが、いまやどのスーパーに行っても、あるいは他のアパレルの店でも、ヒートテック関連商品はいくらでもあり、価格も変わらず、ユニクロ以外で探したほうがいいものがあることだと思います。
まだユニクロの大量発注によるコストの優位性は崩れてはいないと言っても、それはデザインのよさなどの付加価値もあわせて考えると、もはや絶対の競争優位にならなくなったということでしょう。
またファッションセンターしまむらも、頭打ちであり、「ユニクラー」とか「シマムラー」ともてはやされた頃の精彩は感じられなくなりました。
消費トレンドがあきらかに変わってきたのだとしか考えられません。というよりは、日本の消費者のトレンドに対する敏感さやファッション感覚についていくだけの企画力、デザイン力などの商品力をもっておらず、その限界がでてきたと考えるほうが自然かもしれません。
しかし、ユニクロを除くと、日本ではセグメンテーションが行き過ぎ、小さな専門ブランドばかりが多く、ブランドを育てることができていません。他ブランドの展開は多様な嗜好をもつ市場に適応する戦略としてはよかったのかもしれませんが、ブランドを育てるということでは明らかに非効率であり、世界のビッグ・ブランドと競いあうパワーがもてません。
そろそろ、日本のアパレル業界でブランドを統合し、しっかりしたブランド戦略を展開する企業がでてきてもいいのではないかと思えて仕方ありません。
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