思い込みって怖いものです。その典型が、少年による異常な犯罪がニュースにでると、少年犯罪が増えていると錯覚してしまう人が多いことです。
朝日新聞が紹介していましたが、警察庁の統計では、実際には少年犯罪は減少してきているにもかかわらず、内閣府の世論調査で5年前と比べて増えたと思っている人がなんと75.6%に達しています。
いや全体の数は減ったとしても、凶暴化しているのだろうと感じている人もいると思うのですが、数よりは中味だといわれればそれまでですが、実際には少年による凶悪犯の件数も減少しています。
警察庁「少年非行等の概要」より
ましてそれがゲームの影響だから規制すべきという発想は理解に苦しむのですが、真面目にそう思っている方が都知事に立候補されます。ゲームはバーチャルとリアルの差がつかなくなって犯罪に走る、残忍な行為の影響を受けるので規制すべきだそうです。
こちらのブログに詳しく取り上げられているのでご参照ください。
ゲーム規制を聞いて「権力は腐敗する」を思う - タケルンバ卿日記 :
それなら、バッサバッサと人を斬る時代劇などは、残忍に見えないだけに、もっと悪質であり規制しろという理屈になってきます。アクション映画なんかも規制しろと同時に言えば理にかないます。
ビジネスの世界では、事実を調べ、事実に基づいて判断することが求められますが、政治の世界はどうなんでしょう。少年犯罪よりも、実際に増加してきているのは家庭内暴力で、真剣に対策を考えないといけないと思うのはこちらのほうじゃないでしょうか。
もしそれも含めて原因がゲームと思うのなら、少年も大人も含めて、ゲームの利用と犯罪発生の間に相関関係があるかどうかを検証してみてはどうかと思いますね。規制というのはそれぐらい慎重にすべきだと思います。
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因果関係があるとして、ゲームが普及して凶悪犯罪が減少しているなら、もっとゲームをさせろが正しいかもです。