
3Dテレビが売れないままに、技術の暴走を続ける日韓の家電業界ですが、ようやく裸眼で見ることのできる3Dテレビが登場してきて、ほんの少し可能性が見えてきたように感じます。そこでどうすれば3Dテレビが成功するのか、ちょっと思考ゲームをやってみました。軽い気持ちで読んでいただければと思います。3Dテレビがどうすれば成功するかをゲームとしてみなさまもご一緒に考えていただくと、面白い頭のトレーニングになるかもしれません。
メガネの問題がクリアされたとして、残っている最大の課題は価格の高さであり、3Dで見る価値のあるコンテンツの不足です。この二点につきるでしょう。
価格については、直感的には、おそらく許容できる普通のテレビとの価格差は、いいところ2割増し程度かなと感じます。薄型テレビの売れ筋商品の価格が、6万円から11万円程度だとすると、7万円から13万円ぐらいになるのでしょうか。あくまで直感です。それぐらいで供給出来れば普及する価格帯に入ってきそうです。
しかしテレビが売れたとしても、3Dで見る価値のあるコンテンツが圧倒的に不足しています。コンテンツがなければ、買ってはみたもものの、すぐに飽きてしまい、ほとんどは普通の番組やDVDを見るということになってしまいます。利用されなければ製品価値は下がり、普及に限界がでてきます。
普通の映像は3Dテレビで見なくとも、私たちの脳は3Dに翻訳して映像を見ているので、コンテンツを3D化する必要性はあまりありません。だから、3Dで見る価値のあるコンテンツがそうそう大量に生まれてくるとは想像できません。
鍵を握っているのはゲームだと思います。あるいはゲーム的なものです。人工的に奥行きをつくることで、迫力のある画面を実現できるだけでなく、ゲームの複雑性を高めることもできるでしょう。最初から自然な画像というよりは、バーチャルな画像なので違和感もありません。
さて価格ですが、技術だけでは低価格化には無理があるのかもしれません。立体に見せるためには、右目用と左目用に画像を分離するプリズムのようなフィルムが必要だと思いますが、高い精度が必要なので、きっと相当価格が高そうです。売れる見通しがあれば、そちらはある程度はクリアできるかもしれません。しかしそれだけでは充分ではなさそうです。
ヒントは、iPadがなぜ安いかにあるのではないでしょうか。iPadは500ドルですが、あのサムスンのギャラクシーも確か600ドルでした。他のメーカーもその低価格に追いつけません。
もちろんiPadがCPUもOSも自前であり、ライセンス料を外部に支払わなくともよいこともあるでしょうが、やはりiTunesやappストア、iBooksなどのプラットフォームでコンテンツを売って手数料を稼げることも大きいのでしょう。
ビジネスモデルでは、いわゆるインストールモデルといわれるものです。インクジェットのプリンターを安く提供できるのも、後にインクという消耗品が売れ、そこで利益をだせるからだというのと同じです。
ハードの技術だけでなく、3Dで見る魅力のあるコンテンツがどんどん生まれる仕組み、コンテンツを供給し、ハード以外でも利益が稼ぎ出せるビジネスの仕組みもあわせて開発できれば、3Dテレビの潜在力もかなり変わってきます。コンテンツをインターネットで流したり、販売することを考えれば、「3DスマートTV」という新たな分野が誕生するかも知れません。メニュー画面などは相当面白くなるのではないでしょうか。
そんなことができるのは、SONY?Apple?いずれになるのでしょうか。はたまたサムスン?任天堂?それ以外?
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コンテンツですが、本命は有料サービスではないかと思います。VODやCS放送などですね。パナソニックではお試しで無料の3Dコンテンツをネット配信しています。コンテンツの内容ですが、自分としては映画などよりもナショナルジオグラフィックのような自然ものがお薦めです。NHKハイビジョンの百名山なんかも3Dで見ると印象が変わります。また通常放送でも3D変換機能を使うと、意外な発見があったりします。
もっともゲームが3Dと相性がいいことは間違いないですが。
裸眼3Dについては疑問です。実際に見た方ならわかると思いますが、結局、裸眼でも3Dは視聴位置を限定しすぎるため、一般の放送のようなながら見はできません。