
中国のネット検閲に関して面白い記事がありました。経済の発展のためにはネット利用の拡大を止めることができない、しかし、政府にとって都合の悪い情報は遮断したい、そんな中国政府の思惑は、やがて破綻するはずと思っていたら、実際そうなってきているようです。
ネット封鎖を突破するソフトを利用し、情報にアクセスするユーザーはなんとネットユーザーの7割に達し、しかも検閲ソフトが突破ツールに負けている状況だとか。
中国の検閲システム 「突破ツールに負けている」=開発者、封鎖強化へ - (大紀元) :
東京大学に客員教授として来日された中国の有名ブロガー安替さんによると、中国では使えないはずのツイッターも実際には使われているようなので、検閲のシステムが負けていることは事実なのでしょう。
Business Media 誠:「Twitterは中国に100%自由な言論空間を与えた」――トップツイーター安替氏の視点 (1/7) :
中国のネット検閲システムの開発を指揮した北京郵電大学長も、取材に対して、アクセスブロック技術と封鎖突破ツールの間で激しい戦いが続いており、しかも突破ツールに先を越されていることを認め、さらに強化を図るファイア・ウォールの構築が必要だと答えたようです。
しかし、なぜ、そんな発想になるのかは理解しがたいところですが、安替さんの「彼の認識は封鎖自体よりも不気味だ」という言葉の通りです。
おそらく経済が順調に成長しているうちは、中国国内の不満を吸収することができるでしょうが、それでも国内のあちらこちらでデモが多発してきています。少しでも経済成長が鈍化し、さらに若者の失業率が高まったりすると、不満が一気に爆発しかねない状況だと思います。
中国も、経済成長のなかで成功し富や利権を持った世代と、そんな恩恵を受けられない若い世代との摩擦や軋轢は構造的に起ってくるはずです。どこかの国と似ている話ですが。
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