TechCrunchにジョークともつかない記事がありました。エジプトでムバラク大統領がインターネットを介して広がった国民のデモの前に辞任に追い込まれましたが、インターネットが勝利したもうひとつの出来事が起こっているというのです。
それはアメリカの大型書店ボーダーズが、早ければ14日か15日にも破産法適用を申請するのではないかというウォールストリートジャーナルの記事に関してです。
(エジプトに次ぐ)インターネットの今日の二度目の勝利, 大型書店Borders が倒産へ :
ネット販売で、取り扱い品目を増やし、さらに電子書籍に積極的にチャレンジしているアマゾンとは対照的に、ボーダーズは時代の変化に適応できなかったのでしょう。
この記事でまた面白いのは、映画「ユー・ガット・メール」も続編をだすべきだとしていることです。確かにあの映画がでたのは1998年で、その当時からの時代の変化の大きさを感じます。
今なら、小さくとも、店に特徴があり、人と人のつながりで成り立つメグ・ライアンの小さな店はFACEBOOKを通してたくさんのファンを獲得できるかもしれないし、店じまいに追い込まれるのは、トムハンクスが経営する大型書店FOX BOOKのほうかもしれません。それに映画にするなら、AOLのメールで生まれる物語ではなく、FACEBOOKを通した出会いの物語になるのでしょう。
時代の変化といえば、ベルリンの壁の崩壊は西から持ち込まれたVTRでもたらされ、エジプトはそれがFACEBOOKでした。共通するのは情報の力です。
メディア・パブさんのブログによると、中国でインターネット経済の市場規模がすさまじい規模で拡大しているようです。中国政府にとってはさぞかし悩ましいジレンマだと思います。経済成長のためにはインターネット経済そのものは止められない、しかし、さらにインターネットの利用が広がると、いったん国民の不満に火がついた時に、エジプトのようにインターネットを介して燎原の火のように反政府行動が広がりかねません。
メディア・パブ: 中国のインターネット経済の市場規模、すさまじい勢いで拡大 :
フィルターをいくらかけても限界があり、もうすでに、ムバラク大統領辞任が国民の怒りとデモが引き起こしたことには、フィルターをかけられているにもかかわらず、インターネットでは言葉を変えて情報がどんどん流れているようです。
経済が順調に伸びている間は不満を吸収できたとしても、ちょっとした経済のつまづきが起こったときになにが起こるかは予測がつきませんね。
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そのため、情報先としてのネットの中の人が、一番信用がおける先になったのが、とても印象的であった。まさかそれが政府をくつがえすまでになるとは、思わなかった。